●カリキュラムポリシー
アジア・国際経営戦略研究科では、アジア融合という社会的な要請と学術的な関心に基づき、以下に示す具体的な教育内容を、適切な体系と教育方策の枠組みに基づいて実践・改善していきます。実践・改善に当たっては、情報化社会に適切に対応しながら、「自助協力」の精神を体得した人間性豊かな修士(MBA)・博士(Ph.D.)学位取得者の育成を目指します。
1、企業行動の観点で中国をはじめとするアジア諸地域の地域特性の現状を深く理解し、日本との間の国際関係を考える教育。
2、経営戦略の分析・立案・実行を支える専門的な経営学諸領域の教育。
3、アジア諸国の法律・制度体系の相違と調和を理解する教育。
4、環境・エネルギー政策、産業・技術政策、財政・金融政策などのマクロな問題を企業経営との関係で取り扱う教育。
5、中国をはじめとするアジア諸地域における、人々とのコミュニケーション能力の開発を促進する教育。
●ディプロマポリシー
アジア・国際経営戦略研究科では、定められた修業年限以上在学し、厳格な成績評価基準に基づいて所定の単位を修得し、学習成果として作成した、博士前期課程にあっては修士論文又は研究報告書、博士後期課程にあっては博士論文の審査に合格した学生のうち、「自助協力」の建学の精神を体得したうえで、下に示す能力を身に付けた学生に学位を授与します。なお、成績評価においては厳格性を、学習成果の審査基準においては客観性を、それぞれ追求した基準を制定します。
1、中国をはじめとするアジア諸地域と日本との間の国際関係の観点から企業の行動を理解する能力。
2、経営戦略の分析・立案・実行を支える専門的能力。
3、アジア諸国の法律・制度体系を理解する能力。
4、企業の行動とマクロな問題を関係付ける能力。
5、中国をはじめとするアジア諸地域の人々とコミュニケーションを図る能力。
カリキュラム
●取り組みの内容
☆全学方針
亜細亜大学は教育の基本方針として次の通り定めております。
<国際社会で貢献できる優位な人材の育成−アジア融合を目ざして−>
1.自国文化および異文化を理解し、共感できる人材の育成
2.国際社会において広くコミュニケーションできる人材の育成
<人間性重視の教育>
1.建学精神「自助協力」を体得し、周囲との調整を図りながら、率先して行動し得る人材の育成
2.専門的な基礎知識と幅広い教養を身につけ、総合的な判断力と高い見識を備えた人材の育成
<新しい社会を創り出す創造力あふれる人材の育成>
1.社会の変化を読み取る能力のある人材の育成
2.社会の課題を主体的に分析し、解決に向けて行動できる能力を備えた人材の育成
学びの支援
●取り組みの内容
亜細亜大学では学生の全学的で組織的な学習支援のため、以下のとおり学生支援方針を定めており、組織を整備しております。
<学生支援方針>
建学の精神のもと、学生が学修に専念できるよう、次のとおり目的別にセンターを設け、きめ細かい学生支援を行う。
1)個々の学生の学修の意欲ならびに学修の効果と成果を高めるために教学センターを設け、充実した学修ができるように支援する。また、図書館を整備、充実させるとともに、情報通信技術(ICT)を活用できる環境を整え、修学を支援する。
2)意義のある学生生活が送れるように学生センターを設け、適切に支援する。進路支援のためにキャリアセンターを設け、目標実現に向けたきめ細かいキャリア支援を行う。
3)学生の国際力の涵養のために国際交流センターを設け、外国人留学生ならびに留学を希望する学生を支援する。
●取り組みの目標
上述のような組織的方針のみでなく、実際の環境に際しても組織的に整備を行うよう、以下のとおり教育研究等環境方針を定めております。
<教育研究等環境方針>
学生の学修および教員の教育研究活動が十分に行えるよう、次のような環境を整備する。学生の学修および教員の教育研究活動のため、十分な水準の図書館を整備するとともに、学術ネットワークの構築および情報通信技術(ICT)を活用できる環境を整備し、教員による教育研究活動、学生の学修効果の向上を図る。学生個々の修学支援を行うため、オフィスアワーの実施および学習自習室、学生指導室、セミナーハウス等を整備する。また、課外講座として各種資格取得講座を開講し、学生の進路支援を行う環境を整える。教員の学術研究及び教育の向上を図るため、教育研究の時間ならびに研究費の確保に努めるとともに、一定の期間、研究に専従する特別研究奨励制度、海外研究制度等の充実を図る。
●取り組みの内容
大学院を有する亜細亜大学の学部教育では、本学大学院に在学する成績優秀な学生が教員の教育的配慮のもと学部等教育の補助的業務につく場合があります。
これをティーチングアシスタント(TA)といいます。
例えば、本学に多く在籍する外国人学生(大学院生)に母国語の授業におけるサポートを依頼したりといった場合があり、そこでは教員だけでは、目の届かないような場面でも指導出来たりと、学部生にとっては、きめ細かな指導・支援を受けることができるといったメリットがあります。
また大学院生にとっても将来、教員・研究者になるための訓練機会の提供となり、大変有意義な制度となっています。
●取り組みの目標
上記の通り、TA制度は、大学院生が将来、教員・研究者になるための訓練機会の提供、及び学部等教育におけるきめ細かな指導・支援の実現を図ることを目的としていますが、あわせてTA業務従事に伴う対価支給により大学院生の経済的支援に資することも目的としています。
TA制度には厳格に勤務時間等が定められており、また教員の配慮もありますので、学外労働で起こりがちな授業や研究活動への支障がありません。
こうした授業等に配慮された労働が可能なワーキングスタディ制度は、現在の大学業界において、整備の必要性が叫ばれており、本学も図書館でのICTアシスタントなど推進しております。
●取り組みの内容
国際的教育のハード面での支援とアクティブラーニング(能動的な学習)環境を整え、建学精神にある「自助」姿勢を養成するべく、武蔵野キャンパスを再開発・整備しています。
平成25年度完成の5号館では、多様なカリキュラムに対応した様々な教室を設置し、最新ICT機器を導入することにより教育環境の充実を図っています。平成27年4月には新食堂棟が竣工予定であり、居心地のよい学生食堂となるのみでなく、従来の食堂棟にはなかったラーニングコモンズフロアが設置されます。
他にも、図書館では三階に数多くの個人PCブース、四階には語学学習ブースを整備するとともに、二階にはラーニングコモンズを設置しています。これにより、個別学習に加えグループ学習等の様々な自主学習スタイルを図書館内で展開させることを可能にしました。
さらに語学授業が多く行われる7号館一階の教室では、ディベート、対話式授業など多様な授業スタイルに対応できる多機能机椅子が配置されています。また、国際交流ラウンジと称された休憩・飲食スペースには、海外留学関連資料のプレゼンテーション環境を配備し、日々、多くの海外留学に関する情報が提供されています。
●取り組みの目標
国際交流ラウンジのプレゼンテーションスペースは、一般学生も利用するオープンスペースに設けています。そのため、特段留学に興味のない学生が、気軽に海外留学に関する映像を見ることができ、その場で留学経験者に相談することもできます。こうして留学を身近に感じ、留学希望者が増加することがグローバル人材の育成につながることを目指しています。
また、図書館二階のラーニングコモンズエリアは外枠を全面ガラスにすることで、エリア内で展開される学習風景が外から見えるようになっており、現在工事中であるラーニングコモンズフロア設置予定の新食堂棟3階では、完成後、食堂でありながらグループ学習や課外活動が可能になります。
5号館には、発表者と聴衆の距離が保たれる扇形の階段大教室を設置しており、大規模な発表環境を整備することでプレゼンスタイルの定着を目指します。
設備を充実させ、多様な授業に対応することはもちろん、学生の活用場面が、他の学生の留学制度や国際感覚、能動的学習スタイルの啓蒙につながっていくような、“学生による学生のための”施設・設備を目標としています。
●取り組みについての検証と評価
上記の扇形(511)教室では、公開講座などで多く活用されるほか、511教室以外でも多様な授業が展開され、授業の最前線として5号館が機能しています。
さらに個別学習・集団学習など多様な自主学習スタイルに対応するべくリニューアルを行った図書館は、日々満員であり、さらに有効活用するべく比較的在学生の利用が少ない夏季休暇中に地域に開放することで、在学生のみでなく地域の学習の場として活躍の場を広げていきます。
また、国際交流ラウンジでは、定期的に海外留学に関する説明会やプレゼンテーションを行いながら、相談ブースを設けることで広く在学生に対するアピールの場となり、着実に留学希望者は増加しています。これにとどまらず、同場所で海外留学生に対する日本映画上映なども開催されており、正に国際交流ラウンジとしての機能を発揮しています。
新食堂棟工事をはじめ、今後も、国際教育環境の充実化や留学制度・アクティブラーニングの促進のため施設・設備の拡充を行っていきます。
●取り組みの内容
平成25年度、本学の図書館を大幅リニューアルいたしました。その際、二階フロアにはラーニングコモンズエリアを設置しています。さらに同時に、三階に数多くの個人PCブースを設置し、個別自主学習要求にこたえるとともに、四階にはAV環境を整えたAV資料閲覧ブースを個人用・集団用とで用意し、また、集中して語学学習に取り組めるよう別途語学学習ブースも整備しています。
これにより、図書館内だけで個別学習に加え団体学習等の様々な自主学習スタイルを図書館内で展開させることを可能にしました。
●取り組みの目標
図書館二階のラーニングコモンズエリアは最新モニター・PCを導入するとともに、充実した通信環境を整えるのみでなく、希望者にはノートPC・タブレットPCを館内レンタルしています。
この環境を活用することで、遠隔中継やICT機器を十二分に活用したディスカッション等、効果的で高度なグループ学習の実現を目指しています。
また、ラーニングコモンズの外枠が全面ガラスになっており、図書館内の同フロアにいる学生がエリア内で展開される学習風景を見ることができます。これによりさらなるラーニングコモンズの活用方法や学習スタイルの定着を目指しています。
学修についての評価
●取り組みの内容
GPAとは、履修した授業の成績を平均化する点数のことで、Grade Point Averageの略称です。
本学では、多彩な奨学金制度を開設しており、「亜細亜学園奨学金」をはじめとした成績優秀者に対して給付されるいくつかの奨学金制度については、GPAが基準となります。
●取り組みの内容
本学は大学としての学位授与方針 (ディプロマポリシー)を定めており、さらに以下のとおり、研究科においても学位授与方針 (ディプロマポリシー)を設けることで、これを基に厳格な成績評価を行っています。
<学位授与方針>
アジア・国際経営戦略研究科では、定められた修業年限以上在学し、厳格な成績評価基準に基づいて所定の単位を修得し、学習成果として作成した、博士前期課程にあっては修士論文又は研究報告書、博士後期課程にあっては博士論文の審査に合格した学生のうち、「自助協力」の建学の精神を体得したうえで、下に示す能力を身に付けた学生に学位を授与します。なお、成績評価においては厳格性を、学習成果の審査基準においては客観性を、それぞれ追求した基準を制定します。
1、中国をはじめとするアジア諸地域と日本との間の国際関係の観点から企業の行動を理解する能力。
2、経営戦略の分析・立案・実行を支える専門的能力。
3、アジア諸国の法律・制度体系を理解する能力。
4、企業の行動とマクロな問題を関係付ける能力。
5、中国をはじめとするアジア諸地域の人々とコミュニケーションを図る能力。
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『教育内容の体系化とその充実』とは?
教育の目的や成果を明確に設定し、その達成のため、各授業間の関連性を明確にするなど、体系的な学びを可能にすることで、教育内容の一層の充実を図る取り組み。
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『学びの組織的な支援』とは?
学校側が組織的かつ恒常的に学びに対するサポート体制を用意し、授業に対する学生の不安を解消するなどの学びに対する様々な支援をすることで、より学習効果を高める取り組み。
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『TA・RA・SA・メンターの活用』とは?
大学院生による教育補助(TA)、大学院生等による研究補助(RA)、学生による教育補助(SA)、後輩を多方面で支援する先輩(メンター)を教育研究活動などに活用する取り組み。
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『特色ある教育施設・設備の整備』とは?
特別な校舎や教室、実習室などの教育施設や教室等にある機器などの設備を整備し活用することで、教育内容やプログラムの充実などに活かす取り組み。
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『ラーニングコモンズ』とは?
学生の自主的・自律的な学習のため、電子情報や印刷物など様々な情報資源を使って議論などができる共有の「学習の場」。
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『GPAの活用』とは?
科目の成績評価に応じてポイント(例:5段階評価A〜Eに対し4〜0点等)を付与し、その平均点(Grade Point Average)による学習成果の評価方法を大学や短期大学での教育に活用する取り組み。
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『成績評価の厳格な運用』とは?
明確な成績評価の基準を定めて厳格に運用して、単位取得や進級などを判定することで、教育の「質の保証」を実現する取り組み。