●取り組みの目標
阿蘇キャンパスは市街地からアクセスの悪い山間部にあるため、孤立が重大な問題に発展するリスクが高いと考えられます。そのため、気軽に相談できる雰囲気作りと互いに支え合う人間関係作りが重要であると考えて上記取り組みを行っています。取り組みの目標は、学生が自己の心身の状態を把握したうえで、自主的に有機的なネットワークを形成し、適宜誰かに相談したり人を支えたりしながら、健康で有意義な学生生活を送れることです。また、学部生に対して指導的な立場をとることが求められる中、院生自身や学部生の健康に配慮することができるようになることです。
●取り組みについての検証と評価
大学院生については、学生相談室の個別利用は2014年度現在で1名、2013年度で4名と実数は多くありません。これは大学院生自体の人数が少ないため、院生同士での支え合いがある程度機能しているためではないかということや、指導教員との関係が良好であることなどが要因と考えられます。また、半期に1度の「学生相談室講話」は意欲的に取り組んでおり、大学院生自体のメンタルヘルスに対する意識の高さも窺えます。とはいえ、いざというときには気軽に相談できる体制はいつでも用意しておく必要があると考えます。