帝塚山大学心理科学研究科（博士前期課程）進路・就職情報

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奈良県（所在地都道府県）／大学院研究科（部門種別）

帝塚山大学帝塚山大学
心理科学研究科（博士前期課程）

就職支援？: ●取り組みの内容

博士前期・後期課程の設置に伴い、学生への教育や研究、生活、進路等をより連続した視点で支援する必要が高まり、教育内容、教育方法の充実と学習効果の向上のために指導教員間の情報共有と連携をより一層重視するとともに、就職先についての情報収集に努めています。心理学専修では専門的業務について領域それぞれに特徴があることから、その分野に関連する研究や専門性の高い就職について指導教員が学生と共に検討し、支援していきます。臨床心理学専修では研究室ごとの専門領域はありますが、将来、公認心理師、臨床心理士としての業務を担うために様々な年齢や状態の対象者への臨床実践について学んできています。したがって、個々の適性を考慮しつつ、臨床心理学専修の担当教員全体で医療や教育、各種相談機関等の就職についての指導や支援を行っています。

就職後も支援を継続しています。両専修では修了生の交流会が組織され、日々取り組んでいる業務の内容や成果の報告、教員による指導を行う会が行われています。とくに公認心理師、臨床心理士資格を取得の後は、学内の心のケアセンター相談員や学生相談室相談員として活躍できるように支援しています。

●取り組みの目標

本研究科は、①科学的アプローチ、②地域での実践活動、③学際研究、④国際交流、という４つの方針による教育、研究により、現代社会の諸問題を理解し、解決できる有能な高度職業人や研究者の養成、社会的貢献をめざしています。本研究科修了生の就職については、博士課程での学びの成果を、専門分野で、かつ社会的貢献をめざして発揮することが目標となります。博士課程入学時点から、将来的な進路の希望を学生から聴取し、本人の意向を考慮しながら教育を進めていく必要があります。そして、在籍中の学習や研究、および社会的な諸活動の様子からも本人の適性を考えた指導を行うことを通して、本人の学習到達度や適性に応じた、専門性の高い就職につながることが目標となります。また、修了後の継続した支援により、専門性をより向上させていくことも目標としています。

●取り組みについての検証と評価

これまでの本研究科修了生は、おおむね専門職（嘱託、非常勤を含む）への就職ができています。とくに臨床心理学専修の修了生については、業務の特質上、就業の仕方が多様であり、常勤職として就業する場合もあれば、非常勤での業務を複数担う場合もあります。

修了生の就職状況、就職先については研究科で確認しています。修了生から就職後の様子を適宜把握することにより、どのような活躍ができているかを確認するとともに、専門性の高い職場で求められる人材、および博士前期課程においてさらにどのような学習が必要であるのかも適宜検討を重ねています。
進学支援？: ●取り組みの内容

博士前期課程からの進学は、現時点では、本学および他大学の博士後期課程への進学が該当します。本研究科では、前期課程在籍時から、研究活動の一環として、学会の大会や研究会等で成果発表を行い、研究成果を吟味することや、外部の教員や学生と関わる機会を持つなど研究者としての社会的経験を蓄積することを推奨しています。このことは、後期課程に進学し、将来的に研究者をめざそうとする学生にとっては必要不可欠な学びの機会となります。できるだけ早期から研究成果を蓄積し、後期課程への進学に向けて準備を整えていく必要があることから、前期課程入学当初から、指導教員は学生の意向を考慮し、指導にあたっています。領域の異なる教員との合同での指導体制、および学内外の専門家との連携も、学生の研究の幅を広げ、質を高めるために重要であると考えられます。

●取り組みの目標

本研究科は、心理科学研究科という名称のもとに、①科学的アプローチ、②地域での実践活動、③学際研究、④国際交流、という４つの方針による教育、研究により、現代社会の諸問題を理解し、解決できる有能な高度職業人や研究者の養成、社会的貢献をめざしています。したがって、後期課程の進学に向けては、これらの方針をより充足させていくことが目標となります。できるだけ早期から研究成果を蓄積し、後期課程への進学に向けて準備を整えていくとともに、社会的活動やTAのように学部学生の学習の補助にかかわる経験など様々な経験を重ねさせることで、状況に応じて柔軟に活動できる学生を輩出することが目標となります。

●取り組みについての検証と評価

本研究科に在籍する学生は、公認心理師、臨床心理士を目指す臨床心理学専修に在籍する学生が多くを占めることもあって、より専門性の高い研究活動をめざして後期課程に進学する学生はまだ少ないのが現状です。今後も、後期課程への進学を希望する学生は前期課程の学生に比べて少ないと考えられますが、研究活動に関心を高める学生を輩出するために、各専修、および専修間での連携による学生指導の質の向上をめざしており、心理科学研究科としてのあり方も検討していく必要があると考えています。

本研究科では、教員、学会での賞を受賞した院生や修了生等の研究成果を発表する学術講演会を定期的に開催しています。学生にとっては、身近にふれることのできる研究活動、および成果のあらわれとなることから、学生の研究への関心を高めるために、このような会も継続する必要があると考えられます。
資格取得（国家資格受験資格）？: ●取り組みの内容

公認心理師・臨床心理士の受験資格を得るためには、大学院修士課程で所定の講義を受講し、規定時間以上の学内実習・学外実習を行う必要があります。この実習は資格取得をめざすために必要不可欠です。臨床心理学専修では、学内実習として本学「心のケアセンター」での実習を中心に行われます。教員のケースの陪席や、自身がケースを担当し外部のベテラン公認心理師・臨床心理士からのスーパーバイズを受けることなどが義務づけられています。一方学外実習としては、医療機関を中心に複数の機関で行うことを規定としています。また、実習と関連する重要な授業としては「臨床心理実習」や「心理実践実習」があり、これは、全教員、臨床心理専修の大学院生が一堂に会し、院生が担当したケースを様々な角度から検討する授業です。

さらに、交流会では、修了生で公認心理師や臨床心理士資格をもつ者から受験勉強に関する情報提供なども行われています。臨床心理士の資格試験は、修了後１年目にあるために、毎年、大学院を修了して仕事をするなか勉強時間を確保するのかなどのアドバイスを求める院生も多いです。公認心理師についても同様の取り組みを行っています。

●取り組みの目標

公認心理師、臨床心理士への合格率は本研究科の教育力を示す一つの指標と考えています。

そのためには、きめ細やかな指導が必要であり、教員だけでなく修了生などの協力が必要不可欠です。このような教員や修了生を含めて、資格取得に向けたより充実したバックアップ態勢を築いていくことが具体的な目標としてあげられます。

●取り組みについての検証と評価

大学院研究科委員会、心のケアセンター運営委員会などで検証されています。また、本学大学院心理科学研究科は、臨床心理士資格認定協会の定期的な審査を受けて第1種指定大学院との認定を受けています。また、2018年（平成30年）3月30日付で、文部科学省ならびに厚生労働省より、開講科目が公認心理師法施行規則第１条に規定する実習演習科目の基準を満たすことが確認されています。

●取り組みを通した学生の成績評価

臨床心理学専修のほとんどの学生が公認心理師、臨床心理士の資格取得をめざしています。受験資格を得るには学内外の規定の実習時間を達成し、かつ必須の講義を履修する必要があります。これらの成績については、外部実習先での評価も加味し、担当教員間で厳正に話し合われて評価されています。
卒後調査の活用？: ●取り組みの内容

心理科学研究科の交流会を年に１回開催しています。そこでは大学院修了生の近況が報告され、現役の大学院生と修了生、教員との交流の場となっています。卒後調査の意味も含めて、実際に修了生が働いている職場の様子などが紹介されます。交流会の運営については、博士前期課程の学生が幹事を担当することにしています。学生の自主性を尊重する取り組みとなっています。

●取り組みの目標

大きくは２つの目標があります。１つは、修了生のフォローです。修了生がどのような職場環境で仕事をしているのかを把握し、また困難なケースについてケース検討会という形で支援を行っています。２つ目は、研究科の中にしっかりとした縦のつながりをつくっていくことです。現役の大学院生にとって、実際に修了した先輩は、仕事をしている自身の数年先のモデルであり、彼らの修了後の生活を考える際の参考になる存在となっています。

●取り組みについての検証と評価

このような取り組みの具体的な検証の場としては、研究科委員会や心のケアセンター運営委員会などがあります。

取得可能な資格 （令和06年04月30日時点）: ●受験資格獲得の国家試験

公認心理師（受験資格）

卒業後の進路

主な進学・就職先: 主な進学・就職内定先企業　（2006～2023年（平成18年～令和5年度)実績
【進学先】
・岡山大学大学院博士後期課程　・京都大学大学院博士後期課程　・中京大学大学院博士後期課程　・東海大学大学院博士後期課程　・同志社大学大学院博士後期課程　・早稲田大学大学院博士後期課程　・帝塚山大学大学院博士後期課程　
【就職先・大学】
・追手門学院大学　・大阪国際大学　・大阪国際大学学生相談室　・金沢大学子どものこころの発達研究センター　・京都府立医科大学大学院　・樟蔭東短期大学　・千里金蘭大学看護学部精神看護領域　・同志社大学心理学部　・湊川短期大学　・帝塚山大学学生相談室・心のケアセンター　ほか
【就職先・企業】
・（株）鞄工房山本　・デコボコベース（株）　・西日本高速道路エンジニアリング関西（株）　・三菱自動車（株）　・室町機械（株）　・アイエムエフ（株）　・（株）オキナワマリンリサーチセンター　・（株）タケナカ　・（株）トヨタ名古屋教育センター中部日本自動車学校　・（株）ネットケアサービス　・フジアルテ（株）　・EAP（株）リマインド　ほか
【就職先・病院/医療系】
・（医）栄心会デイケアバックアップセンターきょうと　・香芝市保健センター　・津市香良洲保健センター　・（医）鳥取生協病院心療科　・奈良県総合医療センター　・（医）白水会紀泉病院　・安原こどもクリニック　・（医）有紘会彩都友紘会病院　・（医）養心会国分病院　ほか
【就職先・教育/福祉施設】
・（福）青葉仁会　・生駒市ことばの教室　・生駒市適応指導教室いきいきほっとルーム　・近江八幡市発達相談員　・（福）飛鳥学院　・児童養護施設いかるが園　・大阪市青少年子ども局　・橿原市心身障害児訓練施設かしの木園　・橿原市福祉部子育て支援課　・京都府立舞鶴子ども療育センター　・奈良県教育研究所　・奈良県立精華学院　・奈良市子どもセンター　・（社）のあ
・東大阪市教育センター　・彦根子ども家庭相談センター　・ふくしま心のケアセンター　・（福）美樹和会　・（株）クラ・ゼミこどもサポート教室　・（株）KEGキャリアアカデミー児童発達支援放課後等デイサービス　ほか
【その他】
・NPO法人大学院連合メンタルヘルスセンター　・奈良県臨床心理士会事務局

進路データ集

卒業者数

修了者

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	修了者
2021年4月～2022年3月	8
2022年4月～2023年3月	5
2023年4月～2024年3月	5

進路別

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		男	女	計
進学者	大学院研究科	0	0	0
	大学学部	0	0	0
	短期大学本科	0	0	0
	専攻科	0	0	0
	別科	0	0	0
就職者	正規の職員、自営業主等	1	1	2
就職者	正規の職員等でない者	1	2	3
臨床研修医（予定者を含む）		0	0	0
専修学校・外国の学校等の入学者		0	0	0
一時的な仕事に就いた者		0	0	0
上記以外の者	進学準備中の者	0	0	0
	就職準備中の者	0	0	0
	その他	0	0	0
不詳等		0	0	0
計		2	3	5
上記進学者のうち就職している者		0	0	0