●カリキュラムポリシー
理工学部は、「未来型科学技術者」を養成するために、1年次に専門基礎科目および学系共通科目を履修させたのち、2年次になるときに主コースおよび副コースを各々1つずつ選択させます。自主的な学びのために副コースは他学系からも選択できるようにします。
また、理工学部の「学位授与の方針」を実現するために、以下のように教育課程を編成し、実施します。
●ディプロマポリシー
理工学部に所定の期間在学し(※)、卒業に必要な単位を修得して、次の学修成果を上げた者に対して、学士の学位を授与します。
カリキュラム
●取り組みの内容
理工学部は、「学系・コース制」、「主コース・副コース制」を導入しています。学系は6つの分野(理学、生命、情報、電子、機械、建築・都市環境)を軸に編成しており、その下に学問の最小ユニットとして16のコースを設置しています。学生は学系単位で入学し、初年次教育・専門基礎教育等を1年間学んだ後、専門分野を深く学ぶ主コースを選択するとともに、別の分野を副コースとして選択します。主コース・副コースの組み合わせにより、専門性を高めることも、多様な領域に亘る視野と見識を養成することも可能とする学際性に富んだ教育・研究が可能となり、多様化する科学技術分野に柔軟に対応できる学生の個性的な学びの場を提供していることが特徴です。
カリキュラムは、豊かな教養と確かな基礎学力、体系的な専門知識の修得を基本とし、さらには、単一の学問体系にとらわれない柔軟な思考力、多様な問題に対処できる能力の育成を目指し、「人間基礎力科目」「英語科目」「人間形成科目」「専門基礎科目」「学系共通科目」及び「コース専門科目」を配当し、卒業所要単位数124単位を満たすこととなっています。
●取り組みの目標
理工学部の理念は「未来型化学技術者の養成」と「人間性豊かな社会人の育成」です。
教育システムに主・副コース制を採用し、幅広い教養と高度な専門性とともに、高いコミュニケーション能力も兼ね備えた、21世紀を担う人材の育成を目指しています。
●取り組みについての検証と評価
平成30年度に本学ポリシーに基づく理工学部の3つのポリシー(アドミッション・カリキュラム・ディプロマ)を改定し、本学部が目指す方向性について明確に示しています。またカリキュラムポリシーに基づき、科目区分により体系的に構築したカリキュラムを「カリキュラムマップ」として新たに作成し、“見える化”を図るとともに、学系(コース)ごとに「履修モデル」と「科目配置図・履修配置図・履修モデル図」を学生要覧に明示し、学生が体系的に履修できるようにしています。授業内容・方法とシラバスの整合性については、学生による授業評価アンケートにおいて、「この授業のシラバスは、受講に関する情報を適切に提供していましたか」という質問項目から確認しています。
また、授業評価アンケートの集計結果を科目担当教員へフィードバックし、教員自身が結果を認識し、改善策を講じることができるよう、自己評価シートを作成しており、この中にシラバス(授業計画)に対して実際の授業がどの程度達成できたかを問う質問項目を設定し、教員自身の自覚を促しています。また、平成25年度からシラバス・講義内容についての自己点検を行っています。
●取り組みを通した学生の成績評価
学生への成績評価については、次のとおりです。授業担当教員が採点し、60点以上の評価を得た場合、「合格」となり、その科目についての「単位認定」が行われます。
S : 90点〜100点
A : 80点〜89点
B : 70点〜79点
C : 60点〜69点
D : 60点未満(不合格)
●取り組みの内容
大学で学ぶ以上は、単に有能な「職業人」となるにとどまらず、高い見識を持った「教養人」となることが期待されます。本学の教育・研究理念「技術は人なり」は、技術は、単に職に就いたり収入を得るためのものではなく、技術という文化の習得そのものを通じて「人間性が磨かれる」ということの重要性を示しています。理工学部では、「人間性・教養を磨く」「学のある人間になる」に応えるため、「人間形成科目」の授業科目を用意しています。「人間形成科目」は、人類が面白いと考え、大事だと思って、開拓・発展させてきた様々な学問分野、学生自身の興味や関心の広がり・深まりに応じて学べるように学年にとらわれず自由な履修を可能としています。また、人間性豊かな社会人として必要な素養を身につけるため、専門教育科目と並行して履修することができます。卒業までに14単位以上の履修が必要ですが、必修科目はありませんので、自由に履修計画を立てることができます。
●取り組みの目標
本学の教育・研究理念「技術は人なり」に基づき、理工学部では、「人間性・教養を磨く」「学のある人間になる」に応えることを目標としています。そのための共通教育を担う組織である「共通教育群」では、カリキュラムポリシー(教育課程編成・実施の方針)に基づき、豊かな人間を形成するための教養と確かな基礎学力を有し、グローバルな視野をもつ人材の養成を目指しています。
●取り組みについての検証と評価
平成30年度に本学ポリシーに基づく「教育課程編成・実施の方針」を改定し、本学部が目指す方向性について明確に示しています。
また教育課程の編成・実施方針に基づき、科目区分により体系的に構築したカリキュラムを「カリキュラムマップ」として、共通教育群において作成し、“見える化”を図っています。授業内容・方法とシラバスの整合性については、学生による授業評価アンケートにおいて、「この授業はシラバスに基づいて展開されましたか」という質問項目から確認しています。また、授業評価アンケートの集計結果を科目担当教員へフィードバックし、教員自身が結果を認識し、改善策を講じることができるよう、自己評価シートを作成しており、この中にシラバス(授業計画)に対して実際の授業がどの程度達成できたかを問う質問項目を設定し、教員自身の自覚を促しています。また、2013年度(平成25年度)からシラバス・講義内容についての自己点検を行っています。
●取り組みを通した学生の成績評価
学生への成績評価については、次のとおりです。授業担当教員が採点し、60点以上の評価を得た場合、「合格」となり、その科目についての「単位認定」が行われます。
S : 90点〜100点
A : 80点〜89点
B : 70点〜79点
C : 60点〜69点
D : 60点未満(不合格)
教育方法
●取り組みの内容
理工学部共通科目の「フレッシュマンゼミA・B」では、学生の就業力育成のためにPBL手法を取り入れ、学生が主体的に参加する授業形態としています。さらにこれらの科目を学系横断的な科目とすることにより、異なる学系に所属する学生が自身の専門力を活かしながら、協働して課題解決・問題解決に取り組みます。学生が主体となってテーマを決定し、与えられた予算や期間で作品等を製作して、課題を解決するプロセスを通して、発想力、統率力、協調力、コミュニケーション能力等を養いながら、推論し、問題を解決することで、任務遂行の達成感の醸成や責任感の育成に繋げています。
●取り組みの目標
社会システムの変容により、これまでの蓄積データだけでは、将来予測が困難な時代が到来しています。社会人となり、困難や問題に直面したとき、課題を把握・解決するための能力や問題を発見・解決するための能力が求められています。
理工学部では、学生の就業力育成のために能動的な学習方法であるアクティブ・ラーニングの有用性に着眼し、その教育手法の一つであるPBLを活用した科目を通して、実際の課題発見・解決能力を養成し、実践していくことを目標としています。
特に「フレッシュマンゼミA・B」は、ものづくりだけでなく、地域の問題解決について学ぶことをを目標としており、アクティブ・ラーニングの手法を学ぶに適した科目です。
●取り組みについての検証と評価
学生による授業評価アンケートの集計結果を科目担当教員へフィードバックし、教員自身が結果を認識し、改善策を講じることができるよう、自己評価シートを作成しており、この中にシラバス(授業計画)に対して実際の授業がどの程度達成できたかを問う質問項目を設定し、教員自身の自覚を促しています。また、2013年度(平成25年度)からシラバス・講義内容についての自己点検を行っています。
●取り組みを通した学生の成績評価
アクティブ・ラーニング科目の成績評価は、グループとしての評価である最終成果物、プレゼン内容、課題への取り組み方等に加え、グループ内での相互評価などによる個人の評価を実施しています。
●取り組みの内容
社会で求められるのは技術や知識だけではなく、チームで仕事を成し遂げる時に重要となるコミュニケーション能力や課題発見・解決能力です。これらの能力を身につけるために、理工学部ではPBL(Problem-Based-Learning)型の授業が開講されています。PBL型の授業では教員はファシリテーター役となり、あくまでも「学生が主体」となって自ら学び、チームで取り組むなかで自分の考えを発表し、また意見を聴くことでコミュニケーション能力が高まり、さらには協調性やリーダーシップが養われます。
●取り組みの目標
社会システムの変容により、これまでの蓄積データだけでは、将来予測が困難な時代が到来しています。社会人となり、困難や問題に直面したとき、課題を把握・解決するための能力や問題を発見・解決するための能力が求められています。
理工学部では、学生の就業力育成のために能動的な学習方法であるアクティブ・ラーニングの有用性に着眼し、その教育手法の一つであるPBLを活用した科目を通して、実際の課題発見・解決能力を養成し、実践していくことを目標としています。
●取り組みについての検証と評価
学生による授業評価アンケートの集計結果を科目担当教員へフィードバックし、教員自身が結果を認識し、改善策を講じることができるよう、自己評価シートを作成しており、この中にシラバス(授業計画)に対して実際の授業がどの程度達成できたかを問う質問項目を設定し、教員自身の自覚を促しています。また、2013年度(平成25年度)からシラバス・講義内容についての自己点検を行っています。
●取り組みを通した学生の成績評価
アクティブ・ラーニング科目の成績評価は、グループとしての評価である最終成果物、プレゼン内容、課題への取り組み方等に加え、グループ内での相互評価などによる個人の評価を実施しています。
●取り組みの内容
理工学部では、1年次には専門科目の土台となる数学・物理・化学の基礎教育科目が開講されています。これは4月の入学当初に行うプレースメントテストの結果によってクラス分けされ、習熟度ごとに少人数クラスによる講義を行います。高校での学習内容の復習を兼ねた講義内容となっていますので、しっかりと基礎を学ぶことができます。
また、本学の特色である「実学教育」を担う「実験」や「実習」においても、少人数のグループを編成し、チームで課題に取り組みます。
4年次で取り組む卒業研究は研究室単位の少人数で学生が主体的に課題に取り組み卒業論文として成果をまとめます。このほかにも少人数のゼミナールや輪講形式の講義も用意されています。
●取り組みの目標
1年次に実施している基礎教育科目については、多様化する入試形態を考慮し、高等学校からの接続教育として位置付けています。習熟度別にクラス分けを行うことで、少人数での教育が実施され、円滑に学士課程教育に繋がることを目標としています。
また、上級年次の専門教育においては、同じグループの履修者や教員と接する時間を増やし、知識・課題解決方法の修得および自ら進んで興味を抱けるような環境づくりをとおして、卒業研究までの橋渡しとなることを目標としています。
●取り組みについての検証と評価
高等学校までの学習進度を踏まえた習熟度別の少人数クラス編成を実施している数学・物理・化学については、学力に応じて履修させると共に理工学部基礎教育センター及び学習サポートセンターと連携を図りながら、専門科目を支える基盤教育としての成果をあげています。
大学入学当初と高学年次での少人数教育は、目的が異なりますが、最終的には専門教育の理解度を深め、卒業研究を通して実践的応用能力が図られることから、効果的に運用されています。
●取り組みを通した学生の成績評価
習熟度別クラス編成において成績評価を行う際は、科目全体の責任者となる主担当教員を置き、教員間で評価に偏りが生じないよう、定期的な確認の機会を持ち、課題共有を図りつつ、採点を行っています。
また、専門教育における少人数教育においては、グループ単位での取り組みが多いことから、活動内容や成果物、発表内容などに基づいて、評価を実施しています。
学びの支援
●取り組みの内容
大学で授業をうける上では、高校までに学んできた数学、物理、化学、英語が基礎となり重要となります。これらの科目の教育充実を支援する機構として、平成28年度より「理工学部基礎教育センター」を設置しました。当該センターでは、基礎科目の復習、見直し、勉強を進める上での相談など学習の支援を行うため、「学習サポートセンター」の管理運営を担当します。学習サポートセンターの指導スタッフは、高校で長年授業を行ってきたベテランの教員です。学生の希望により個別、グループどちらの相談にも親切丁寧に対応しています。
苦手科目の不安解消はもちろんのこと、学修する科目の理解力を高めるためにも、1〜4年次まで幅広い学生が利用しています。
●取り組みの目標
最終的には、専門分野につながる基盤教育分野の理解を深めることを目標としています。入試経路や高等学校での学習歴が多様化し、全ての入学生の方に、円滑に大学の基盤となる授業に橋渡しをするために、入学時段階でのサポートを行っています。
4年間の学生生活を有意義なものとするため、特に基盤教育についての学習面でのフォローを実施することで、学習環境の整備・充実と学生の理解を支援していきます。
●取り組みについての検証と評価
理工学部基礎教育センターでは、基礎科目に関わる情報を分析し、教育の充実に結び付けています。
また、学習サポートセンターの活動については、指導スタッフが記入する利用者日誌等に基づき、指導実績や取り組み内容などを検証し、理工学部基礎教育センター及び教学委員会にて科目ごとの開室日数の調整を図る等、次年度の運営に反映させています。
理工学部基礎教育センター及び教学委員会での検討に基づき、運営委員会を経て、教授会に付議することにより、各教員間で課題を共有し、大学の講義等にフィードバックを図っています。
●取り組みを通した学生の成績評価
学習サポートセンター自体では成績評価を実施していませんが、基礎教育科目の修得に向けて定期試験の過去問題を準備して、科目修得に向けたバックアップ体制を整えています。
●取り組みの内容
入学後の授業に不安がないよう、実験器具の使い方など基礎から学んでいく初年次教育が実施されています。また、レポートの作成方法や講義の聞き方など、大学生活を送る上で基本的なテクニックを学ぶ「日本語リテラシーA・B」も開講されています。特に、1年次科目の「東京電機大学で学ぶ」は、東京電機大学の歴史や特徴、卒業生の紹介をはじめ、東京電機大学で学ぶ意義を理解し、「東京電機大学人」として有意義に生きることを学びます。
●取り組みの目標
大学で、何をどう学ぶかについての自覚を深め、大学で学ぶことの意義について、人生観を通して考えることができるようになることを目標としています。
講義をとおして、データ収集・整理の方法、レポートなどの文章の書き方、プレゼンテーションやディベートの仕方など、大学での勉強方法の基本的な知識と技術を修得することを目指しています。
●取り組みについての検証と評価
「日本語リテラシーA・B」と「東京電機大学で学ぶ」は、1年次生の前期に選択科目として配当しています。入学したばかりの新入生が履修することを前提としている科目であり、特に「日本語リテラシーB」は、上級年次まで継続する「キャリア科目」の導入部分を担っていることから、重要な位置づけとなっています。
「東京電機大学で学ぶ」は、本学の卒業生など学外からの講師にも加わっていただき、学生時代の過ごし方などの講演を通じ、大学での学習と将来の係わりについての理解を深めています。オムニバス形式で構成されていて、講演者が交替することから、毎回の講義でアンケートを実施し、受講者の声を講座に反映させることで、内容の充実を図っています。
●取り組みの内容
学生生活を支える各種サポートがあります。
東京電機大学では、学生一人ひとりが充実した学生生活を送れるように、学習面だけでなく生活面へのサポートにも力を入れています。進路や生活面の悩みや学生の健康維持管理に対応することはもちろん、精神衛生上の問題にも心を配っています。
また、卒業生の校友会や、在学生のご父母で構成される後援会では、経済面の支援や情報提供、就職の支援など、学生の生活をサポートしています。
また、平成29年度より成績不良者に対する学生アドバイザーによる学修指導を併せて実施しております。
●取り組みの目標
学生生活、学業、経済的困窮等、様々な悩みを抱える学生に対して、各学部事務部と「各学部学科・学系」、「学生アドバイザー」、「健康相談室」、「学生相談室」、「学習サポートセンター」等の各組織が、連携を図り対応することにより、学生の抱える悩みを早期に解決し、学生が充実した学生生活を送ることができるように支援することを目標としています。
●取り組みについての検証と評価
学生相談室の運営体制を充実させて、常時開室(校医又はカウンセラーを常駐化)としたことや学習サポートセンターにおける学習支援が大きく関係していると考えられます。他にも、各学部事務部と「各学部学科・学系」、「学生アドバイザー」、「健康相談室」、「学生相談室」、「学習サポートセンター」が連携を図り、学生・父母の抱える悩みの早期解決を図っています。
引き続き、点検・評価を踏まえながら、充実を図ってまいります。
●取り組みの内容
自らの学力も磨かれる学生職員とスチューデント・アシスタント(SA)・副手(TA)制度
東京電機大学では、総合メディアセンターでのコンピュータ・AV機器の管理や実験室での実習機材等の準備を行い、学生が働きながら学ぶ「学生職員」制度を設けています。
また、高学年次の学生を中心に低学年次生へ授業補助を行うSA(スチューデント・アシスタント)制度、大学院生が学部生の授業補助を行う副手(TA)制度を設けています。
学生にとっては、自らが教える立場に立つことで学習の理解度をより深め、基礎学力を向上させるとともに、経済的支援にもなっています。
●取り組みの目標
この制度では、高学年次から低学年次、学部と大学院の相互教育を促進することを目標としています。SA・TAの学生にとってはこれまでに得た理論等の知見をわかりやすく披瀝する貴重な場であり、特に人に教授することは理論等の知見の定着化からも最適な方法であり、大変有意義な制度です。
また、受講する学生にとっては先輩から気軽に学ぶことができ、相互に大きなメリットのある制度となっています。
●取り組みについての検証と評価
この制度を通じて、指導的な立場で学部教育の一端を担うことで大学院生・高学年次としての意識向上と基礎学力の定着を図り、受講する学生にとってはきめ細やかな教育の実現と大学院進学意欲の高揚を図るなど、大学院、学部の双方にとって十分なメリットが得られる制度となっています。
また、TA・SAとして授業補助業務にあたるためは、実験・演習等の授業に必要な学力等を備えていなければならず、この制度への採用が当人の教育・研究指導の効果を測定するための一つの方法となっています。
●取り組みの内容
指定校推薦・公募制推薦などの推薦入試やAO入試の合格者を対象に「入学前教育」を実施しています。実施内容としては、12月下旬に事前セミナーを開催するとともに、数学、英語、物理、化学の4科目について課題を課します。また、3月下旬には2日間に渡って、課題の提出結果を踏まえて4科目についての確認講義を実施します。
●取り組みの目標
年内に合格が決定する指定校推薦・公募制推薦などの推薦入試やAO入試の合格者に対して、入学前教育をとおして、入学まで継続した学習習慣を促し、基礎学力の維持・向上を図るとともに、大学教育に向けての意識付け・動機付けを行うことを目標としています。
●取り組みについての検証と評価
入学前教育の効果については、4月の入学当初に実施するプレースメントテストにより編成される数学、英語、物理、化学での基礎科目の習熟度別クラス分けの結果から、理工学部基礎教育センター及び教学委員会等で検証しています。一般入試合格者と比べて、学力差が生じる傾向にあるので、入学前教育のさらなる充実を検討していく必要があります。
●取り組みを通した学生の成績評価
提出された課題については添削して学生へ返却するとともに、3月に実施する確認講義を通して自身の苦手箇所が確認できるため、大学での学習準備に役立っています。
●取り組みの内容
埼玉鳩山キャンパスの総合メディアセンターの図書閲覧室内では目的に合わせた学習が可能です。
図書・学術雑誌がある3階エリアには、個人からグループまで幅広く利用が可能なスペースを用意しています。個人学習が可能な個室、グループ学習に適した可動式の机・椅子・ホワイトボードがあるグループスタディ、新聞等が閲覧できるブラウジングがあります。
2階エリアには、グループディスカッションが実現できるように4〜6名で利用可能な机を配置しています。
1階エリアは、自由に利用ができるパソコンやホワイトボードを設置し、グループ学習を支援しています。
●取り組みの内容
理工学部では、学生による授業評価アンケートを毎学期末に行い、集計結果を冊子体にして科目担当教員へフィードバックしており、教員自身が教育効果を把握しています。また、授業評価アンケートの集計結果及び当該科目の成績評点の分布図を踏まえ、全ての授業において主担当の教員は授業自己評価シートを作成し学部長宛に提出しています。学部ではその結果を学内の評価委員会にて検証し、学生からのアンケートの集計結果が一定の基準を満たさない場合は、授業改善計画を提出することとしています。
●取り組みの目標
学生による「授業評価アンケート」は、受講した科目ごとに実施されることから、「より良い講義を実施するため」に教員の教育方法の改善に資することを目標としています。
「卒業式アンケート」については、学期毎ではなく、4年間を通して抱いたイメージや実情を調査できることから、学業以外に学生生活、就職活動、大学の施設設備等も含めた大学生活全体を評価し、その結果を、調査・分析することで、全学的な課題の共有と改善サイクルに繋げていくことを目標としています。
●取り組みについての検証と評価
学生による「授業評価アンケート」については、取りまとめた結果について担当教員にフィードバックを行い、授業の改善に役立てています。また、アンケート結果については、学内限定のホームページで公開し、教職員間では課題を共有し、学生に対しては履修の参考として活用しています。
また、授業評価アンケートの質問項目から、授業内容・方法とシラバスとの整合性や授業時間外の学修時間について確認を行っています。
「卒業式アンケート」については、集計・分析について、外部のコンサルタントも活用し、経年での変化や新たな取り組みに対する評価を行い、改善点を明確にした上で、学内で結果を共有し、組織的に教育改善や事業改善に活用しています。
●取り組みの内容
5月開催の学部3年生対象の就職ガイダンス(キックオフ)において、インターンシップ参加の意義について触れています。4月下旬から秋口にかけて、学部低学年向け就職支援セミナーを7回程度実施し、エントリーシートの書き方を端緒に、履歴書の書き方まで指導しています。
インターンシップ参加前に必須としている、学研災の付帯賠償保険加入時に、事務担当窓口にて、実習企業名・期間を把握し、適切な事前アドバイス、フォローを行なうようにしています。
●取り組みの目標
平成29年度においては、インターンシップに係る学内セミナーの出席者は延べ841名でした。今後も参加者増を目標としています。
また、学部内に常駐している、キャリアカウンセラーの資格を有したアドバイザーを活用し、エントリーシート・履歴書の自己紹介文等の作成をサポートしていきます。
●取り組みについての検証と評価
インターンシップについては、平成28年に60名(50ヶ所)であった参加者数は、平成29年度には106名(約100ヶ所)となりました。今後は、学生が自分に適した企業に実習に行けるしくみと、学生1人が複数の会社で実習できるシステムと、社会的マナーを身につけるセミナーを、適宜開催していく予定です。
●取り組みを通した学生の成績評価
学生によるインターンシップの成果発表や報告等を通して、教員が就業体験の評価を行い、「インターンシップ科目」として単位認定を行っています。
●取り組みの内容
● キャリア科目
理工学部では、「学生自らの個性・能力を把握しつつ、将来の進路を自らの責任で選択できる力」の育成を目的として、キャリア科目を開講しています。1年次生では「フレッシュマンゼミ」において、新入生同士の活発な議論を通じて、大学で学ぶこととはどういうことかを考えてもらうとともに、大学で学んでいくために必要なことを身につけます。2年次以降では「キャリアワークショップ」、「TDUプロジェクト科目」において、メンバーが協力し合って課題に取り組むことで、問題解決能力の向上および任務遂行の達成感の醸成や責任感の育成に繋げています。
● キャリア支援
理工学部では、5月から10月にかけて、公務員を目指す学生に対し、無料講座を開講しています。前半は、民間企業も念頭においた筆記試験対策、後半は公務員試験模試と解説授業、面接対策、論文対策講座を開設しています。
また、大学内でTOEIC IPテストを4回実施しています。
平成30年度は、後期に2級建築士学科対策講座(4年生対象)、2級建築施工管理技士講座(3年生以下対象)を開設予定です。
●取り組みの目標
● キャリア科目
少人数グループでの能動的な学習を通して、問題発見・解決能力やコミュニケーション力を養うとともに将来の職業観を形成することが目標となります。
● キャリア支援
平成29年度においては、公務員試験対策講座に延べ161名、TOEIC IPテストは、年間で延べ324名が受験しました。今後も参加者の増加を目標としています。
●取り組みについての検証と評価
● キャリア科目
学生による「授業評価アンケート」を毎学期末に行い、集計結果を冊子体にして科目担当教員へフィードバックしており、教員自身が教育効果を把握しています。また、授業評価アンケートの集計結果および該当科目の成績評点の分布図を踏まえ、教員自らが評価を行う自己評価シートを学部長宛に提出し、その結果を検証しています。このような結果を基に、キャリア形成のための最適な教育体制となるよう、学系、共通教育群での検討を経て、教学委員会及び教育改善推進委員会等で随時カリキュラムや実施内容の検証を行っています。
● キャリア支援
キャリア教育関連セミナー・ガイダンスへの学生の関心は、未だ薄く、学部内広報および(スコアで表れる試験については)優秀学生の表彰制度の充実を計るべきと考えています。
●取り組みを通した学生の成績評価
● キャリア科目
学生が自らのキャリア形成に必要な課題解決能力、コミュニケーション能力を身に付けているか、プレゼン、レポート、ディスカッション等により評価を行っています。
●取り組みの内容
●教員免許状
教科及び教職に関する授業科目を修得することで以下の教員免許状の取得が可能です。
・中学校教諭一種免許状(数学、理科)
・高等学校教諭一種免許状(数学、理科、情報、工業)
●建築士
定められた科目の修得条件を満たして卒業した場合は、「建築士プログラム」を修了したものとして認定されます。「建築士プログラム」を修了した場合、定められた年数以上の実務経験の後に、建築士の受験資格が得られます。ただし、資格によって必要な修得単位数と実務経験年数が異なります。
・一級建築士
・二級建築士
・木造建築士
●技術士補
建築・都市環境学系でJABEEプログラムを修了すると登録により資格を得ることができます。他の学系でも卒業後に試験科目のうち共通科目が免除されます。
●測量士補
建築・都市環境学系を主・副コースで卒業し、定められた科目および単位数を修得している場合は、申請により測量士補の資格が得られます。
●建設系資格
建築・都市環境学系を主・副コースとして卒業し、定められた科目及び単位数を修得すると、定められた実務経験の後に建設系資格の受験資格が得られます。
学修についての評価
●取り組みの内容
理工学部が定める資格を学生が取得した場合、学生の申請により、資格に対応する授業科目として単位認定を受けることができます。1月〜6月に申請の場合は前期成績表に、7月〜12月に申請の場合は後期成績表に表記されます。
また、教育の質向上のために単位制によらない学生の学修到達度調査を行っており、学系・コースによっては、外部試験の過去問題等を用いて行っています。
●取り組みの目標
資格による単位認定を受けることで、既に修得している知識を再度授業で学ぶ必要がなくなりますので、その単位数分を他科目の履修に費やすことができ、履修計画の効率化を図ることができます。
理工学部教育の質向上のために単位制によらない学生の学修到達度調査を行い、その結果から、学生の総合的能力や専門的能力の涵養において教育プログラムが機能しているかどうかの判断を行うための判断材料として外部試験の過去問題等を利用し、継続的な教育改善に繋げることを目標としています。
●取り組みについての検証と評価
例年、学生からの申請の多数を占めるのが、英語科目の単位認定です。英語科目は必修であるため、必修科目を修得しつつ、その分を他科目の習得に時間を費やすことは、学生にとっても有意義な制度となっています。
●取り組みを通した学生の成績評価
資格による単位認定された科目は進級・卒業条件にも加算されることとなりますが、成績評価は評点に対する「S・A・B・C」ではなく、「R」という評価となり、GPA(Grade Point Average (成績の総合評価の指標))には参入されません。
●取り組みの内容
理工学部では、成績の総合評価の指標としてGPA(Grade Point Average)を採用しています。GPAとは、最終的に与えられたS・A・B・C・Dの評価(Grade)に4〜0のポイント(Point)を配当しそれに単位数を掛け、修得したポイントの合計と単位数をもとに算出する平均値(Average)です。GPAは、3年以上の在学での卒業における基準、履修上限単位数を超えての履修基準及び学生アドバイザーによる面談指導条件、退学予備勧告・退学勧告を視野に入れた学修指導・特別学修指導の条件などに活用しています。また、本学大学院推薦入試の被推薦資格の成績順位算出にも利用しています。
●取り組みの内容
理工学部では、原則として、前期末及び後期末に実施される学期末試験を用いて成績評価を行っています。他にも、学期間中の中間試験、小テスト、レポート、平常点等を踏まえ、担当教員が最適の教育効果を考えることにより、総合的な成績評価を行っています。なお、病気、忌引き、災害等のやむを得ない理由により学期末試験を受験できなかった学生に対し、追試験制度を設けています。
成績評価はS(90〜100点)、A(80〜89点)、B(70〜79点)、C(60〜69点)、D(0〜59点)となっており、Dは不合格となります。
厳格な成績評価方法として、GPA(Grade Point Average)を導入し、学生ポータルサイトへGPA値を表示して、学生自身が自分の学修の達成度を把握できるようにしています。また、計画的な履修をさせることにより、学生の学習意欲の向上を目指しています。本学部のGPAは、成績評価S:4ポイント、A:3ポイント、B:は2ポイント、C:1ポイントとし、修得した科目の単位数にポイントを乗じた合計と履修単位数をもとに算出しています。
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『教育内容の体系化とその充実』とは?
教育の目的や成果を明確に設定し、その達成のため、各授業間の関連性を明確にするなど、体系的な学びを可能にすることで、教育内容の一層の充実を図る取り組み。
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『教養・リベラルアーツ教育』とは?
幅広い分野の教養などを身につけ、専門知識に偏らない汎用的能力を育成するために大学・短期大学で行われる教育。
用語辞典を開いて詳しく調べる
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『アクティブラーニング』とは?
一方的に講義を聴くスタイルの授業ではなく、学生が積極的に学修に参加することを取り入れ、能動的(アクティブ)な学びを促すことで、知識をしっかり定着させることを目的とした学習方法。
用語辞典を開いて詳しく調べる
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『課題解決型学習(PBL)』とは?
プロジェクト活動を通じ、学生が自主的・自律的に課題を発見・解決する過程において、それまでに得た知識を実践的に活用することや、より学びを深くすることなどを目的とした学習方法。
用語辞典を開いて詳しく調べる
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『少人数教育』とは?
学習効果を高めるために、1人の教員が教える学生の数を少なくして授業を行う学習方法。
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『学びの組織的な支援』とは?
学校側が組織的かつ恒常的に学びに対するサポート体制を用意し、授業に対する学生の不安を解消するなどの学びに対する様々な支援をすることで、より学習効果を高める取り組み。
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『初年次教育』とは?
大学や短期大学の新入生を対象に、高校までの学びから、能動的な大学・短期大学での学びにスムーズに移行するための基本的なスキルなどを身につける教育プログラム。
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『中途退学防止』とは?
学びに対する意欲の減少などを理由に修業期間の途中で学校を退学しようとする学生に対して、学びのサポートを行うことで、教育の問題解決を図り、学びの環境を改善し、中途退学を防ぐ取り組み。
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『TA・RA・SA・メンターの活用』とは?
大学院生による教育補助(TA)、大学院生等による研究補助(RA)、学生による教育補助(SA)、後輩を多方面で支援する先輩(メンター)を教育研究活動などに活用する取り組み。
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『入学前教育』とは?
入学予定者(主にAO入試や各種推薦入試などで、早期に入学が決定した入学予定者)に対して、入学後の学びの準備や学習意欲の維持などのために、入学前に行う教育。
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『ラーニングコモンズ』とは?
学生の自主的・自律的な学習のため、電子情報や印刷物など様々な情報資源を使って議論などができる共有の「学習の場」。
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『学生アンケートの活用』とは?
新入生や在学している学生に対し、大学の授業やカリキュラム、学修状況などについてアンケートを行い、その結果を分析・活用して、教育方法やプログラムの改善などに活かす取り組み。
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『インターンシップ』とは?
自らの専攻や将来のキャリアに関連した就業体験や社会貢献活動に参加する制度を授業やカリキュラムに取り込むことで、学生が学問や研究分野への理解をより深めるための取り組み。
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『キャリア教育』とは?
大学や短期大学の学修プログラムの一環として、カリキュラムに社会人・職業人として必要な能力などを身に付けるための科目等を組み入れ、学生のキャリア形成計画や目標設定を支援する教育。
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『資格取得(国家資格受験資格)』とは?
カリキュラムの整備や授業内容の工夫などを行い、学生が正課の授業を受けることで国家資格試験を受験し、合格することを目的に支援する取り組み。
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『外部テストの活用』とは?
TOEICやTOEFLといった学校の外部で行われているテストを、大学や短期大学の入試や単位認定などに活用する取り組み。
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『GPAの活用』とは?
科目の成績評価に応じてポイント(例:5段階評価A〜Eに対し4〜0点等)を付与し、その平均点(Grade Point Average)による学習成果の評価方法を大学や短期大学での教育に活用する取り組み。
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『成績評価の厳格な運用』とは?
明確な成績評価の基準を定めて厳格に運用して、単位取得や進級などを判定することで、教育の「質の保証」を実現する取り組み。