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教育方法

少人数教育？

●取り組みの内容

院生が自主的に研究するのは当然のことであり、とくに主体的に研究するように指導することはありません。学部生がゼロの状態から卒業論文のテーマを決めるのとは異なり、院生は入学時におおよその研究テーマを決めています。このため、その意欲を尊重し、そのテーマに沿った研究ができるように、多方面から指導を行います。研究を進める段階で、方法、分析、発表の仕方全般について、経験者の立場から教員は指導に当たります。たとえ意欲はあっても、どのように研究成果を挙げていくか未知な部分が多く、その過程を着実に踏み進んでいくのは容易ではありません。教員は大所高所からアドバイスを与え、ともに研究を進める立場から見守ります。

●取り組みの目標

前期課程で研究を行う院生の最終的目標は、レベルの高い修士論文を書き上げることです。レベルの高さは、テーマの設定、設定された問題への適切なアプローチ、問題を多面的に検討し考察を加える手順、明らかになった事実の意味を考え、それを適切な方法で表現するプロセス、これら一連の知的作業に反映されます。このため、院生はそのいずれの段階においてもスキルに磨きをかけ、能力を高めなければなりません。最終目標である修士論文の作成に向けて、多面的能力を身につけるように努力します。

●取り組みについての検証と評価

院生の主体的な取り組みは、日常的に行われる演習や研究指導の場において検証することができます。通常はマンツーマン、あるいは数名の院生を相手にした演習・研究指導が行われますので、院生はそのための準備や報告のためにかなりの時間を費やします。演習や研究指導の場で意見をもらったり指摘を受けた場合は、それを真摯に受け止めて、自らの研究を高めるために生かすことを考えます。いやがうえにも主体的に研究を続けなければ、高い評価の研究成果を得ることはできません。

●取り組みを通した学生の成績評価

院生が最終的に完成させた修士論文は、公開形式によって発表されます。とくに論文指導に当たった指導教授、副指導を担当した教員からは個別に論文の評価を受けます。ときとして厳しい評価もありますが、概して修士論文としてのレベルに達しているという評価を受けるのが一般的です。それは、修士論文の作成段階で、懇切丁寧な指導が行われているためであり、大きな問題点や課題は事前に取り除かれているからでもあります。形式的にも、実質的にも論文としてのレベルをクリアしたものが、修了判定で可とされます。

学びの支援

学びの組織的な支援？

●取り組みの内容

中部大学では「指導教授制」を実施しています。国際人間学研究科における「指導教授」は主指導教授1名、副指導教授2名で構成され、大学院生が所属教員の専門性を考慮して、自らの研究を進めていく上で、計画に研究を遂行していく上での様々なサポートを担当します。

学修についての評価

成績評価の厳格な運用？

●取り組みの内容

　全ての科目について、「具体的達成目標」、「成績評価方法」、「成績評価基準」をシラバス（授業概要）の中で事前に明示・公開し、教員はこれにもとづいて厳格な成績評価を行います。
　一方、学生が自分の成績評価について疑義があるときは、毎学期の一定期間内に大学に対して成績確認の申し出を行い、担当教員はこれに説明・回答することが制度として義務付けられています。楽しく有意義に学ぶだけでなく、このような緊張関係のもとで、厳格・公正な成績評価によって、単位認定の判定を行っています。

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『少人数教育』とは？
学習効果を高めるために、１人の教員が教える学生の数を少なくして授業を行う学習方法。

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『学びの組織的な支援』とは？
学校側が組織的かつ恒常的に学びに対するサポート体制を用意し、授業に対する学生の不安を解消するなどの学びに対する様々な支援をすることで、より学習効果を高める取り組み。

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『成績評価の厳格な運用』とは？
明確な成績評価の基準を定めて厳格に運用して、単位取得や進級などを判定することで、教育の「質の保証」を実現する取り組み。