●取り組みの内容
学部の学生に対する経済的支援については、「奨学金制度」、「学生アルバイトの斡旋」があります。本学では、学内奨学金の充実を図り、それ以外に、独立行政法人日本学生支援機構奨学金、各地方自治体や民間の奨学金、留学生に対する奨学金の募集推薦を行い、経済的な支援をすることにより、学業に専念できる環境をつくることに尽力しています。本学独自の奨学金制度は、入学前の選考である特別奨学生、入試奨学金、AO入試奨学金などがあります。また、入学後の選考である学業奨励奨学金、工友会奨学金があります。特に、学業奨励奨学金は、1年間における学業成績が優秀な場合や、課外活動の活躍が顕著な2年次生から4年次生を対象とし、2種類の給付型奨学金(ES(エクセレントスチューデント:全学で36名)年額50万円、RS(リマーカブルスチューデント:全学で75名):年額20万円)があります。この奨学金は、1年毎に全ての学生にとって奨学金を受給できるチャンスがあり、学生の学業への取組みに刺激を与えています。この他、貸与型の育英資金があります。また、アルバイトについては、仕事内容を確認の上、安全なアルバイト先を紹介しています。
●取り組みの内容
大学生は、青年期という激しい変化の時期に位置付けられます。この青年期という時期は、子どもから大人へと脱皮する時期であり、心理的にも肉体的にも大きな成長の時期なのです。自分自身のアイデンティティ(「自分とは何か」「自分は何をしたいのか」「自分は何を求められているのか」)を確立して、職業能力や社会性を身につけていくというとても大きな課題を個々人が答えを出していかなければなりません。そのため、その答えを出す過程で、心身の調子を崩してしまうこともあります。
本学に設置された学生相談室では、このような心身の健康、対人関係、進路など学生生活全般にわたるこころの相談を受け付けています。プライバシーの保たれたカウンセリングルームで、臨床心理士(3名)がじっくりと話を聞きながら問題を整理し、解決の糸口を探すお手伝いをします。また、必要に応じて、教職員や隣接する学修支援センター、健康管理センターや学外の医療機関とも連携し、サポートします。保護者の方も利用することができます。
●取り組みの内容
日本工業大学では、例年11月上旬に行われる大学祭実行委員会が主催する「若杉祭」、体育祭実行委員会が主催する「体育祭」、春学期の期末試験終了後に体育会本部が主催する「夏祭り」などのほかに「成人式講演会」や新入生歓迎イベントである「春のぽかぽかこんさあと」など、学生自治会の各委員会が主催するイベントが多数あります。
さらには、環境を学ぶことのできる本学ならではの組織として「学生環境推進委員会」があり、毎月行っている学内の清掃などの環境美化活動のほか、埼玉県の「利根川強化堤防森づくり」事業に協力し、利根川堤防への植林事業なども行っています。
これらの環境に貢献する学生の自主的な活動は内外からも高く評価され、過去にはNPO法人エコリーグが主催する「エコ大学ランキング」により、「全国総合1位」や「5つ星エコ大学」に認定されたほか、平成27年度にはサステナブルキャンパス推進協議会の評価システムにより「ゴールド」の認定を受けています。
日本工業大学には、学生自治会を束ねる中央執行委員会をはじめ、8つの委員会、体育会所属の運動系クラブ20団体、文化団体連合会所属の文化系クラブ15団体、吹奏楽団そして公認自主サークル23団体があります。平成30年6月1日現在、これらの団体に所属する学生数は1,524名となり全学生の34.8%が課外活動に参加しています。
本学では、学生自治会の活動に関わる各種支援を行っています。支援は学生支援課が窓口となり、学内施設の貸出受付や各団体の多岐に渡る相談等を受付けています。またクラブ活動については学内の専任教職員が顧問を務める顧問制度をとっています。自治会費以外の経済的支援は、学生の保護者で組織される日本工業大学後援会からの援助金を全国大会などの遠征費、予定外に必要となった物品の購入など突発的な出費も含めて援助しています。また団体・個人が全国規模の大会に入賞した場合や社会的貢献で表彰された場合などは、学生支援部長賞が贈られます。施設利用面での支援は、体育館、グラウンドなどの大学施設を希望団体に貸出しています。
このように本学では、クラブ活動等を物心両面から支援しています。