通信教育部には、外国の国籍をもつ学生が約30人在籍しています。通信教育部に在籍することを理由に留学ビザは取得できないため、在留資格「永住」もしくは仕事のために日本に滞在されている方がほとんどです。
●取り組みの内容
通信教育部では、学生の皆さんが生活や仕事のペースにあわせて、長期にわたって学習を続けられるよう、長期履修を認めています。
修業年限(卒業までの最短年数)が4年の場合は、在籍年限(在籍できる最長年数)を9年、修業年限が3年の場合は、在籍年限を8年、修業年限が2年の場合は、在籍年限を7年と定めています。
在籍年限を越えてもなお学習を希望する方には、在籍年限満了後に続けて入学手続きを取ることで、引き続き学習が継続できる制度(年限退学時再入学制度)を設け、長期間学習することができる環境を提供しています。
なお、学習期間が5年を超える場合は、「学習支援奨学金」(通信教育部独自の給付型奨学金)を支給して、年間授業料の一部を大学が支援しています。
●取り組みの内容
通信教育部では、科目等履修生度として以下の課程を設置しています。
(1)教職課程 本学卒業生で教職課程登録者を対象とします。
(2)特修生課程 大学入学資格を持たないが本学通信教育部正科生としての入学資格を得るために学習を希望する方を対象とします。
(3)科目等履修募集要項で定める課程 所定の課程の履修を希望するものを対象とします。
特に(3)では、「博物館学芸員資格課程」と「臨床美術士(4・5級)資格課程」を開設しています(2014年4月現在)。
●取り組みの内容
通信教育部では、「京都造形芸術大学通信教育部規程」のなかで、「通信教育の方法による教育の機会均等」を目的に、「幅広い芸術教養を身につけ、自己と社会のなかにそれを生かした新しい創造を生み出すことができる人材を育成する」ことを目指すと宣言しています。
本課程では、「教育の機会均等」を図るために、土日を中心としたスクーリングの開講、1ヶ月サイクルのテキスト科目の添削指導、スクーリング科目とテキスト科目の密度の濃い指導と有機的連携などを、1998年の設立当初より導入しています。2013年にはインターネット上で学習することで、大学に1度も通学せずに卒業できる芸術教養学科を開設しました。
日常生活や社会生活のなかで、芸術という方法を用いて生活を豊かにして、問題を解決していくことができる人を育てる、そういった社会人教育を実践しています。
●取り組みの内容
通信教育部では、1998年の設立当初から、自宅教育を中心とした生涯学習システムの構築に取り組んできました。18歳〜22歳までの適齢年層に限られていた高等教育への学習機会を多様化し、受講機会に恵まれていなかった年齢層の方にも、教育を受ける機会を提供しています。
芸術教育は、知識と認識の方法を修める学問というよりは、自己の確率と創造への手立てを極めることを目的とした、極めて個人的な学問です。共同で学ぶことと、独習すること。この繰り返しが芸術を学ぶ方法だとすれば、芸術を生涯にわたって学ぶ本課程は、生涯学習にもっとも適した学習の場だといえます。