連携活動

学校間連携？

●取り組みの内容

鈴鹿医療科学大学と三重大学は、包括的連携に関する協定を平成19年6月22日に締結しています。その精神に則り、本学部では三重大学医学部附属病院と積極的な交流を行なうよう務めています。平成20年度から23年度にかけて、文部科学省「戦略的大学連携支援事業」に採択された「6年制薬学教育を主軸とする薬系・医系・看護系大学による広域総合教育連携」の成果（人的交流（大学・県薬剤師会・県病院薬剤師会など）および構築した各種システム）を基盤に、東海4県の薬系7大学を中心に地域全体として薬学教育水準を高め、優れた薬剤師を輩出できることを目指した連携体制（東海薬学教育コンソーシアム）を構築しています。また平成29年6月21日に一般社団法人三重県薬剤師会と「連携・協力に関する包括協定」を締結しました。

生涯教育

社会人教育？

●取り組みの内容

平成20年度より三重県内の地域住民に対する公開講座を開講しています。本講演は、薬学部の教員が中心となり、地域住民の健康維持のために必要な企画を行っています。これまで、メタボリックシンドローム、セルフメディケーション、がん、健康食品、感染症、アレルギー、認知症などをテーマとした健康講座を開講してきました。これらの企画は、開講後の市民アンケートを参考に企画立案するなど、地域住民が求めている健康講座の開催に努めており、その結果、毎回約100名以上の方が参加しています。
 

生涯学習？

●取り組みの内容

三重県内の薬剤師の資質向上に貢献するため、平成21年度より三重県薬剤師会及び鈴鹿地区薬剤師会と連携し、県内薬剤師へ向けた生涯学習講演会を開催しています。さらに、平成27年度からは本学卒業生の資質向上へ貢献することを目的に、薬学部同窓会と共に実施し、卒業生の参加を呼びかけています。この講演会は特に、高機能シミュレータ「スタン」を用いたバイタルサインの実習は、将来の薬剤師像を見据えた最先端の取り組みと評価されています。平成22年度からは、参加した薬剤師が日本薬剤師研修センター発行の受講認定シールが取得できるようになっています。

社会貢献

ボランティア活動？

●取り組みの内容

ボランティア体験は、学生にとって社会貢献への意識を高めることや、医療従事者に不可欠な職業倫理観の醸成に役立つとされており、薬学科ではボランティア活動への積極的な参加を学生に勧めています。学生は様々なボランティア体験を通して、地域の人達の役に立ちたいという意識を高め、病める人や弱い人の立場に立って思いやる気持ちなど、医療従事者として必要な心構えを学んでいます。本学ではボランティアセンターを設置して学生のボランティア活動への参加を支援しています。本学に寄せられたボランティア情報は、センターが窓口となって学生に周知し、その中から学生自身がやってみたいボランティア活動を選んで参加します。ボランティアセンターではその他に、大学附属の緩和ケア病院の患者さんや附属特別養護老人ホームの利用者さんと交流するボランティア活動を企画運営しています。薬学科では薬学科ボランティア委員会を設置し、附属施設でのボランティア活動の企画や、学生のボランティア活動への参加を支援する取り組みをしています。

●取り組みの目標

学科の全学生がボランティアセンターへ登録し、より多くの学生がボランティア活動に参加することを目標にしています。またガイダンス等でボランティア活動を行う意義について学生に周知し、活動への参加に積極的な学生を増やしていくことを目標にしています。附属施設でのボランティア活動では、事前教育を行うなどボランティア活動に不慣れな学生でも参加しやすいように教育の一環として企画することを目標にしています。

研究活動

多様な研究内容？

●取り組みの内容

薬学教育モデルコアカリキュラムにおける問題発見解決型学習の到達点のひとつとして５年次から６年次の２年間で、学生全員が卒業研究に取り組んでいます。学生の配属研究室は物理系薬学、化学系薬学、生物系薬学、衛生薬学、薬理・動態学、病態・治療学、薬剤・製剤学、臨床薬学の８分野に分かれており、多様な研究課題が展開されています。各分野においては、優れた研究成果を発表した著名な教授が薬学科の専任教員となっています。最後にまとめとして卒業研究発表と卒業論文の作成を行っています。

●取り組みの目標

卒業研究を通じて、カリキュラム・ポリシーにある、「論理的思考力および問題解決能力を身につけた薬剤師」、「新しい医療技術とライフサイエンスの発展に寄与できる薬剤師」の育成を目標としています。

●取り組みについての検証と評価

卒業研究発表会を毎年、公開で開催しています。薬学部教員だけでなく、全学の教員、学生が参加して卒業研究発表者の口頭発表を聞き、質疑応答を行っています。卒業研究発表の内容についても適宜見直し、論理的思考力および問題解決能力を身につけた薬剤師の育成に向けて改善を行っています。

研究施設・設備の充実？

●取り組みの内容

講義室・情報演習室には最新の機能を備えたAV機器を設置しています。また臨床薬学センターには、実務実習に即応した模擬薬局をはじめ、無菌的に調剤できる無菌実習室や、抗がん剤など点滴や注射によって投与する医薬品調製のための特別な設備を備えた調剤実習室、模擬病棟などがあります。様々な病気の呼吸音や心音など（バイタルサイン）を勉強できる高機能シミュレータもあります。各々に最新機器を導入した設備を用いて学内実習が行われ、その後、実際の病院や薬局など医療現場における実務実習が行われます。大型研究設備としてはNMR（核磁気共鳴装置）が600MHzと400MHzの2台あり、超伝導磁石を利用した核磁気共鳴により医薬品の構造や生体分子との相互作用を調べることができます。そのほか、X線による回折を利用して物質の構造を調べるX線結晶構造解析装置、動物用X線CT、プロテオーム解析用質量分析装置、 ICP-MS（超高感度元素分析装置）、フローサイトメーター、バリアブルイメージアナライザー、CCDイメジャー、共焦点レーザー顕微鏡など先端の研究機器が設置されています。

●取り組みの目標

豊富で多彩な研究設備を通じて、充実した講義と実習内容を学生に提供することにつとめています。さらに、新しい医療技術とライフサイエンスの発展に寄与できる薬剤師の育成を目標としています。

×
『学校間連携』とは？
主に高等教育機関（大学、短期大学、高等専門学校、専門学校など）同士がより良い教育や充実した研究活動をすることを目的に連携協力する取り組み。

×
『社会人教育』とは？
社会人を対象とした新たな知識や技術の修得や学び直しに対して、カリキュラムや授業の配慮をするなど学びを支援し、推進することで大学を活性化させることを目的とした取り組み。

×
『生涯学習』とは？
人が生涯にわたり学びや学習の活動を続けていく生涯学習について、大学や短期大学が学びの場や機会を提供するなどの取り組み。

×
『ボランティア活動』とは？
学生が自発的に行うボランティア活動に対して、大学や短期大学が活動の支援や単位認定などをすることにより、学生生活が活性化することを目的とした取り組み。

×
『多様な研究内容』とは？
大学の重要な目的である学生への教育と研究活動のうち、大学が行っている様々な研究活動についての取り組み。

×
『研究施設・設備の充実』とは？
大学の重要な目的である学生への教育と研究活動のうち、研究活動の推進のために建物などの研究施設を建てたり、研究機器などの設備を整備したりする取り組み。