心身健康科学はこころとからだの有機的関連性(心身相関)を軸に総合的な人間理解を目指す新機軸の学問である。従来の健康科学が扱う領域に加え、生命科学、行動科学、ストレス科学、心身医学などの多様なサイエンスを統合し、その過程で人間のこころとからだの関連性、生命現象のメカニズムの解明及び健康の保持・増進に応用することを目的としている。
最近、現代社会の健康を考える際に心身の関連性が話題になることが多いが、大学院心身健康科学専攻(通信課程/修士・博士後期課程)では日本で唯一心身健康科学の学位を取得することができ、医療・保健・健康・生命・環境といった様々な領域の社会人、保健医療人、研究者などが研究を進め学問体系の構築を図っている。
さらに学部における心身健康科学教育は知識を「よりよく生きるための知恵(Knowledge for well-being)」へと昇華させる教育を行っている。その教育は生涯教育(心身健康科学科)、また保健医療人育成(健康栄養・ヘルスフードサイエンス・看護・リハビリテーション)のための基盤教育として初年次教育から始まるすべての教育課程のバックボーンを形成している。