本学歴史学科では、学生一人ひとりの興味関心に幅広く対応するために、ほぼすべての時代・地域を学べるように、5つのコース(日本史・東洋史・西洋史・イスラム圏史・考古学)を設定している。そしてカリキュラムでは学年の順次性を重視し、1年の概説の講義から無理なく歴史の基礎が学べるようになっている。少人数のゼミ教育では、資料読解力・発表力を養い、4年生での卒業論文が学修の集大成になるよう、指導している。この少人数のゼミでの発表は、プレゼンや質疑応答の練習にもなっている。本学科の最大の特色は、教員と学生の距離の近さにあり、研究室は常に開放され、毎日多くの学生がつめかけ、勉学に励んでいる。
文学部には、グローバル英語学科と英語英米文化学科の二つの英語の学科がある。グローバル英語学科の教育の特色は、実践的な英語教育をおこない、英語力を必要とする職業・目的別の英語の習得を目指す点である。主として、「観光・航空」「国際ビジネス」「通訳・翻訳」「英語教員資格」の4つの分野で活躍できる人材の育成を行っている。教育の成果は、エアライン、旅行会社、ホテル業界、外資系企業をはじめ、グローバルに事業展開する企業などへの就職内定率にも表れている。
もう一つの英語英米文化学科(旧国際文化学科)は、英語を通して異文化を学ぶことを目的としている。国内外での体験学習を通じて、英語圏の人々とコミュニケーションできる英語運用能力を習得し、その言語・文化的背景を理解できる視野を涵養することを目指している。教育の成果は、教職、旅行・ホテル業界、公務員、金融業などへの就職に結実している。
日本文化学科では、日本文化の多様性を多角的に学ぶために、「言語」「文学」「思想と芸術」「社会と民俗」という4つの領域を設けて、具体的に文化に触れ、そこで問題を発見・追求・解決する能力を身に付けることをめざしている。文学作品や芸術作品を鑑賞することを通じて、さらに日本人の生活のなかにある思想、宗教、習慣を理解することを通じて、日本文化とは何かを考えようとする。学外での学習・研究の機会も豊富にあり、ゼミ旅行、博物館・美術館見学、そして1年生には「日本文化体験プログラム」を企画しており、社会人としての知見を深め、学生同士が交流する機会になっている。
宗教文化学科では、仏教を中心にして世界に存在する宗教の歴史や現状を学び、それを通じて、われわれが生きている文化、社会を知る力と考える力を養うことをめざしている。1年生の基礎ゼミナールでは、レポートの書き方、プレゼンテーションの仕方を学び、学外におけるフィールド調査を体験することになる。2年生は、専門の科目や基礎語学を修めて、3・4年生ではゼミナールに所属し、テーマを決めて研究を進め、卒業論文をまとめる。