服装学部ではグローバル化を推進する教育に力を入れています。
日本を取り巻くファッション産業はグローバル化がキーワードであるにも関らず、その人材の育成が遅れています。こうした状況に対応するために、服装学部では、ファッションクリエイション学科とファッション社会学科の両学科が共に、アメリカのニューヨークにあるFIT(Fashion Institute of Technology)への1年間の特別留学プログラムを実施しています。さらに、ファッション社会学科では、グローバルファッションマネジメントに関する科目を設置しており、関連実習科目として、「中長期的海外インターンシップ(GFM実習)」を3年次後期に実施しています。これはファッション関連の他大学では類を見ないプログラムであり、他にも「Global Management」等、英語での授業も導入しています。本学部では、こうした授業や実習の経験を通して、ファッション業界でグローバルに活躍できる優秀な人材育成を目標としています。
企業や産業、地域や社会等に対する大学の社会的責任や社会的貢献を推進するために2009年度より設置したUSR(University Social Responsibility)推進室の活動を積極的に取り入れ、USR型社会貢献活動を推進しています。その結果、2010年度大学教育推進プログラムとしてファッション循環社会対応教育の新展開が採択され、現在ではファッションエコモデル大学プロジェクト、地域連携プロジェクト(渋谷区や長野県飯山市)を中心に展開をしています。そのほか、持続可能な社会を目指す教育の一環として、ファッションクリエイション学科では、実習授業時に出る残布を回収してリサイクルする啓発活動、ファッション社会学科では、他大学と企業との協同で衣類から再生が可能なエネルギーを創る研究内容を公開・展示することでファッション教育の底辺拡大を目指しています。これらの活動は、社会とコミュニティの改善や社会問題に対する解決策模索のために外部の関係者と大学が協力して行うこととして、有益な社会的貢献と教育効果をもたらしています。