世界的に人やものが国境を越えて移動するグローバル化が加速する中、特に英語の運用能力に秀でた人材の育成が叫ばれています。しかし私たちが生きる社会に、言語や文化の背景を異にする人々の平和的共生を実現するためには、高い人道的理想に基づく教育理念の再構築が求められています。すべての面で混迷を深める今日の社会で、何よりも 必要とされるのが、優れた「共感力」(empathy)を備え、フェアプレーの精神で戦える人間です。そして私たちの大学が掲げる理想的な人材とは、「真にグローバルなマインドを持った人(間)」(Truly Global Human Being)です。その育成を可能とするものこそ、2つ以上の高い外国語運用能力の育成であり、世界に通用する教養の涵養なのです。世界と日本の文化、歴史、宗教、政治の学びを通し、世界の中にある自己の存在をしっかりと自覚させ、逞しい精神力をもった人間を育てたい。2015年からスタートした「世界教養プログラム」は、まさにその理想を追求した「次世代型の教養教育」です。これこそは、21世紀グローバル時代に人類が生き抜く知性と見識を研磨するシステムであると自負するものです。