建学の精神

　名古屋学芸大学の建学の精神「人間教育と実学」を紐解くには、学園の創設期まで遡らなければならない。昭和20（1945）年12月、創立者は「うつふして匂う春野の花すみれ人の心にうつしてしかな」と詠まれた貞明皇后の御歌を校訓として、母体となる「すみれ洋裁学院」を開校した。
　『野に咲く可憐な花すみれは、それは小さい目立たない花ではあるが、雨にも風にも負けない力強い花である。この花のように目立たなくとも奥ゆかしく、それでいて旺盛な活力を持つことこそが＜すみれ精神＞である』と唱えた。
　戦後の厳しい時代を乗り越えるために、如何にあるべきか、謙虚な中にも時代の変動に押し流されない人間性と、高度で実践的な技能、技術を身につけ、社会で活躍することが我が国を支える原動力となるとした女子教育の理念＜すみれ精神＞は、社会的潮流と学園拡充に平行して、「全ての人間に等しい全人教育と社会の要請する実践力を兼ね備えた人材養成」へと進化し、その後の変遷を経て男女を問わず、豊かな人間性を涵養する普遍的教育と変化する社会情勢に適応する実践的教育を両輪とした「人間教育と実学」に帰結され、本学開学に際しても継承された。

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特色

「学」は−知の探求−・「芸」は智の創造

　 名古屋学芸大学は２００２年４月に開学した、まだ歴史の新しい大学である。
社会は時代とともに多様に変化し、それは常に新しい学問分野への教授研究並びにそれらを具現化するための知識基盤の確立やその実践に必要な技術、技能の開発、そしてその遂行を担う人材養成等となって表面化してくる。
　その変化の中で、新たに設置される大学への社会的期待は大きく、本学は開学に際し、その名称に冠した通り、「大学は学術の中心として、広く知識を授けるとともに、深く専門の『学芸』を教授し、知的、道徳的及び応用的能力を展開させる」との学校教育法の趣旨に立ち返り、「学」は−知の探求−・「芸」は−智の創造−と捉えて、２１世紀の人間環境全般にわたる実践的な教育研究を推進したいと構想した。
　取り分け、管理栄養、メディア造形、ヒューマンケア、看護の４領域における論理的判断力と強い責任感を持って、それぞれの領域を実践的に探求・創造できる有意な人材を育成することを目的とした。
 

●特色の目的

学びの質の向上

就職支援・進学支援

汎用的な力（学士力・社会人基礎力）の修得

●特色を実現するための主な取組

教養・リベラルアーツ教育（カリキュラム）

キャリア教育（学びの支援）

人間を対象として、「人と心」をテーマとした未来志向型の人材養成

　 本学は人間を対象として、「人と心」をテーマに、「知と美と健康を創造」していくことを教育の理念と定め、我々を取り巻く環境や日常に対して、「食」「心身」「創造・表現・造形」という3つの角度から本当の豊かさとは何か、自然環境と共存する新しい文化や社会を構築するために必要なものとは何かなどを思考の基盤に据えて、より実践的なアプローチをしている。
　本学は単に知識を教授するだけの大学ではなく、また、既存の知識だけを教育する場でもない。学生が自らの考えで、主体的に想像し、自身を伸ばしていくための大学である。
　「心」を持つ不可思議で未知なる人間。その人間への限りない愛着と知的関心を原点として、人間に欠くことのできない「知」と「美」と「健康」を学び、人が生きるということの深い意義をじっくりと考え、解き明かし、未来に繋げることができるような教育を実現し、どんな変化にも対応できる柔軟性を持ち、自分で目標に向かって努力できる人、力を合わせて明日を開拓できる人、そういう未来志向型の人材を育てることが使命と位置づけている。
 

●特色の目的

学びの質の向上

就職支援・進学支援

汎用的な力（学士力・社会人基礎力）の修得

●特色を実現するための主な取組

教養・リベラルアーツ教育（カリキュラム）

４学部それぞれの個性を活かした高度な専門的職業人の養成

　本学は人と関わりの深い衣食住と、それを媒介するメディアを学び、「知と美と健康の創造」を、管理栄養、ヒューマンケア、メディア造形、看護学の４つの異なる領域を教授研究し、追求する大学である。
　「医療現場から栄養教諭まで、幅広いフィールドで活躍する管理栄養士を養成する管理栄養学部」、「映像メディアからデザイン、そしてファッションまで、真のプロフェッショナルになるメディア造形学部」、「養護教諭、幼稚園教諭、保育士など、子どもケア・子ども支援の専門職業人を育成するヒューマンケア学部」、「看護実践力と看護創造力を兼ね備えた未来志向の看護師を養成する看護学部」と４学部それぞれの個性を活かした高度な専門的職業人の養成を目的としている。
　
　
　

●特色の目的

学びの質の向上

就職支援・進学支援

●特色を実現するための主な取組

キャリア教育（学びの支援）

就職支援（サポート体制）

本学の目的