少子・高齢化社会を迎えた今、健康に関する社会の関心はますます高まっています。老化に伴う心身の機能低下や要介護者の増大、死因や疾病に占める割合の高い癌・心臓病・脳疾患などの生活習慣病の増加、物質的な豊かさとは裏腹に増えつづける心の病、深刻化する環境破壊や汚染等々。健やかで心豊かな質の高い生活(Quality of Life)、活力ある社会を築きあげていくことは、全ての国民の願いであり、”健康総合大学”を標榜する私たち順天堂大学にとっては社会的責務と考えています。このような認識に立って、本学科は健康を基軸にすえ、真に豊かな健康福祉社会を切り拓くために、保健・医療・教育・福祉の連携、総合化を図り、健康な社会をリ−ドする指導者の育成を目指しています。
一人一人はかけがいのない存在です。生命・生存・生活・人生の諸相を大切にしながら[1]全ての人を視野におき(Health for All)、[2]健康とは何かを問い、[3]関連する諸科学の成果を踏まえ、[4]健康増進(Health Promotion)を図る、健康づくりの理論と実践の方法を学んで欲しいと思います。