淑徳大学は、大乗仏教の理念を建学の精神としております。"together with him"の実践を通じての理想社会の建設と真実な人間の育成」をめざすものです。つまり、仏教でいう自利利他の精神であり、今日の「共生」の思想といえるでしょう。この共生とは、人間と人間の共生にとどまるのではなく、人間と自然との、およそ「いのち」あるものすべてとの共生という意味です。
学祖・長谷川良信先生は、社会福祉のありかたを、「for him(彼のために)ではなく、together with him(彼と共に)でなければならない」とされ、これは淑徳大学の福祉教育の理念に据えられました。福祉を宗教および教育と一体なものとして、実現しようとしたのです。そのめざすところは、ひとりひとりの自立を支えるような、理想社会の建設と真実な人間の育成です。
淑徳大学の共生の思想の原点は、社会福祉の教育とその実践のなかに置かれています。「福祉」とは人びとが「幸福であること」、社会福祉とは社会的な手段や方法による「福祉」の実現という意味です。
利他共生の精神を礎とし、学士としての基本能力を備え、様々な分野で活躍する共生実践人材を育成する。(建学の精神の涵養、学士力の充実、実学の推進)
地域社会に根ざし、世界にも開かれ、地域への貢献や世界との交流を拡大する。(地域貢献型大学、海外交流を推進する大学)
教職員一体で大学の仕組み・運営を見直し、教育改革や組織変革を推進する。(内部質保証制度に基づく改革の推進:教職員一体となった教育改革、ガバナンスの確立、財務体質の強化)
3つの方針
本学は、大乗仏教の精神に基づき、社会福祉の増進と教育とによる人間開発、社会開発に貢献する人材の養成を目的としている。この教育理念の実現に向け、学則に示す卒業要件を満たし、以下に示す知識・技能・態度を有する者に卒業を認定し、学位を授与する。
【1 社会の構成員としての基本的知識・技能・態度】
(1)コミュニケーション能力及び情報リテラシーを修得している。
(2)課題発見・問題解決能力を持ち、主体性をもって協力し合う態度を身に付けている。
(3)人類の文化や社会と自然等に関する広い知識と理解を有している。
【2 専門教育分野における知識・技能・態度】
(1)専門分野の基礎である原理・原則を理解し、それに基づく体系的専門知識を修得している。
(2)修得した知識を、実践の場で活用しうる技能・能力を身に付けている。
本学は、卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)達成のため、以下の、教育課程の編成・教育内容、教育方法及び教育評価の3つの観点から、教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)を定める。
【1 教育課程の編成・教育内容】
(1)社会の構成員としての基本的知識・技能・態度の修得のため、「基礎教育科目」を置く。
(2)専門教育分野における知識・技能・態度の修得のため、「専門教育科目」を置く。
(3)科目の体系及び各科目において身に付けるべき知識・技能・態度を明示するため、「基礎教育科目体系図」及び「専門教育科目体系図」を作成する。
(4)本学の教育理念への理解を深めるため、学部・学科に共通な「大学共通科目」を置く。
上記「基礎教育科目」及び「専門教育科目」の科目構成と、【2 教育方法】及び【3 教育評価】については、下記リンク先を参照。
本学は、卒業認定・学位授与の方針及び教育課程の編成・実施方針との関連性を踏まえて、入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)を定める。
【1 求める学生像】
(1)高等学校の学習内容を理解できている。
(2)本学の教育方針及び教育分野に興味と関心を持ち、本学での学修に目的と意欲を有している。
(3)本学での学修により学位授与が見込まれる資質・能力を、高等学校での活動等からうかがわれる。
(4)自分の考えを、口頭や文章で適切に表現できるコミュニケーション能力を持ち、他者と協調・協働して行動でき、主体的に物事に進んで取り組むことができる。
【2 入学者選抜の方法】
次の3つの方法を単独又は複数組合わせて選抜を行う。
(1)高等学校での評定平均値及び活動の履歴・成果等に関する書類審査
(2)面接
(3)高等学校での履修科目に対する学力検査
【3 入学前に学習しておくことが期待される学習内容及び学習態度】
高等学校での学習において、科目学習における基礎的な知識の修得及び学習意欲の保持が望まれる。