社会が求める高度専門技術者に
「技術で社会に貢献する人材の育成」をモットーとしている本学の大学院では、今日の社会が求める「能力」を身につけた高度専門技術者を育成しています。そして、本大学院の卒業生たちは、社会で高く評価されています。
平成29年4月には、東京千住キャンパスに新たに1号館南側に地上12階、地下1階の新しい校舎(5号館)が完成し、大学院機能をますます強化拡充しています。
目的
人材の養成に関する目的その他の教育研究上の目的
未来科学研究科は、学部教育で培った科学技術に関する知識をさらに発展させて、人類の知的生産活動を促進する生活空間(知的住空間、知的情報空間、知的行動空間)を創生する科学技術の開発及びそれを発展する能力を修得させることを目的とします。
すなわち、人の生活空間環境の発展と維持に、科学技術を適用しかつ共生させることができる、幅広い視野と時代の方向性を見通す先見性と創造性を有する高度専門科学技術者を養成します。
設置専攻の目的
ロボット・メカトロニクス学専攻
ロボット・メカトロニクス学専攻は、学部教育で培ったメカトロニクス技術に関する知識をさらに発展させて、人類の知的行動空間を創生するロボット・メカトロニクス工学に関する科学技術の開発及びそれを発展する能力を修得させることを目的とします。
すなわち、ロボット・メカトロニクス学の「電気電子工学」「機械工学」「情報工学」「コンピュータ工学」「制御工学」部門の創造性を有する高度科学技術者を養成します。
情報メディア学専攻
情報メディア学専攻は、学部教育で培った情報メディア技術に関する知識をさらに発展させて、人類の知的情報空間を創生する情報メディア工学に関する科学技術の開発及びそれを展開する能力を修得させることを目的とします。
すなわち、情報メディア学の「メディアデザイン」「ヒューマンコンピュータインタラクション」「ネットワークコンピューティング」部門の創造性を有する高度科学技術者を養成します。
建築学専攻
建築学専攻は、学部教育で培った建築技術に関する知識をさらに発展させて、人類の知的住空間を創生する科学技術の開発及びそれを展開する能力を修得させることを目的とします。
すなわち、建築学の「建築計画・意匠」「建築構造・情報」「建築環境・設備」部門の創造性を有する高度専門科学技術者を養成します。
3つの方針
未来科学研究科は、本学の建学の精神「実学尊重」と教育・研究理念「技術は人なり」に基づく、「高度専門職技術者の育成」に沿って、未来社会における生活空間に対する確かな予見能力を持つ技術者の養成を目指し、学部から大学院修士まで一貫性のある教育課程を編成しています。それにより、未来科学部の教育・研究内容を発展させ、(1)実学尊重、(2)未来科学に関する高度な専門知識の修得、(3)独創性及び創造性の育成、(4)グローバル性の重視、(5)起業家マインドに富んだ問題の発見とその解決能力の涵養、(6)学際領域技術の重視を通し、社会に出て直ちに実戦力となるとともに、他分野の技術の心が理解できる、「プロの能力、豊かな教養」を身につけたい人材を受け入れます。
未来科学研究科は、基礎となる未来科学部の教育研究と整合性・連携性を図っており、学部から大学院修士課程まで一貫性のあるカリキュラム編成を柱とします。
高い基礎学力と専門分野の高度な知識、かつ社会で即戦力として期待される高い専門性を有する能力を培うために、専攻の専門領域科目に加えて、研究・実習科目及びインターンシップ科目を体系的かつ効果的に配置し、「プロの能力」を有する人材を養成します。
さらに、未来の生活空間(知的住空間、知的情報空間、知的行動空間)の創生に必要な、異分野の技術の知識を身につけるために、3専攻(建築学、情報メディア学、ロボット・メカトロニクス学)の分野が融合する学際性を涵養する科目、国際性とバランス感覚を涵養する科目を配置し、「豊かな教養」を有する人材を養成します。
以上の考えに基づき、教育課程を編成し、実施します。
未来科学研究科は、本研究科に所定の期間在学し(※)、以下のすべてを満たした者を、人の生活空間環境の発展と維持に、科学技術を適用し、かつ共生させることができる、幅広い視野と時代の方向性を見通す先見性及び創造性を有する高度専門科学技術者と認定し、修士(工学)の学位を授与します。