社会学は、身近なところに着眼することから始まる学問です。人間関係について、その背景を理解し、社会現象として捉え、傾向を読み解いていく。家族、地域、都市、メディアや音楽、ファッション、芸能やスポーツから、世界の各地域・国・民族や宗教といったことまでが社会学のテーマです。本学部では、あらゆる研究領域をカバーする5つの教育プログラムを設定。1つだけを選択するのではなく、自分の興味にあわせ、全プログラムを学ぶことができます。自由かつ大胆な視点で、人間の営みを観察・調査・分析・考察する力を身につけます。
また、社会を見つめ、「人と人」や「社会と人」の関係について考えるのが社会学部での学びで、洋服を買う場合、雑誌やテレビで芸能人が着ているのを見てカッコいいと思ったり、好きなブランドであったり、その洋服をあなたが「いい」と思う背景には、必ず社会とのかかわりが存在します。普段の行動も“他人との関係=コミュニケーション”です。あらゆるものが社会学のテーマとなるわけで、社会学的な観点から考察することで、新たな側面を見出せます。
身近なテーマを追求
ファッションやスポーツ、子ども、メディア。日常生活を送る中で興味を持ったものが、社会学部では研究テーマになります。その身近なテーマを、調査・観察・分析・考察といった社会学の手法を使って自由に追求しています。
1年次
「新入生演習」「コミュニケーション演習」のゼミ授業で大学での学習のスタイルを学ぶとともに、社会学の「面白さ」に触れます。社会学の入門科目も多数開講。
2年次
「基礎演習」のゼミ授業で社会学の基礎をしっかりと習得。2年次から「現代社会」・「社会問題リサーチ」・「メディア・文化芸能」・「コミュニケーション・表現」・「スポーツ・健康」の5つのプログラムで構成された専門科目も履修。
3・4年次
少人数のゼミ授業を中心に、各自のテーマに沿った研究に取組みます。
4年次ではその成果を卒業論文にまとめます。
自らの財産となる卒論
学んできた成果を、4年次には集大成として卒業論文にまとめます。情報収集やディスカッションなどを通してテーマを掘り下げ、社会学的に考察し、論述する。この体験は自らの財産となり、将来、仕事を進めるうえでも活きるでしょう。
社会学では「社会のすべて」が研究対象となります。2年次からは、5つの教育プログラム(「現代社会」・「社会問題リサーチ」・「メディア・文化芸能」・「コミュニケーション・表現」・「スポーツ・健康」)で社会学の基本的な領域から今日的なテーマまで興味と進路希望にあわせて横断的に学習できます。
1年次
小集団の入門ゼミ「新入生演習」と「コミュニケーション演習」を開講。プレゼンテーションを行うなど、この演習を通して大学の学びのスタイルが身につきます。
2・3年次
2年次から5つのプログラムの学びがスターと。各分野の専門科目を通じて専門性を高め、将来の進路を決めます。学びのスキルを高め、ゼミの選択へ向けて学びのテーマを見つけます。
「基礎演習」で、社会学の基礎や理論をしっかりと習得。専門科目の学びも本格的にスタートし、自身の関心や方向性を探っていきます。
4年次
学びの成果を卒業論文にまとめ、社会で活躍するための力(論理的思考力、問題発見解決能力、調査分析能力、プレゼンテーション能力)を身につけます。
社会まるごとが社会学の学びの対象。卒業論文のテーマも様々です。
目的
【社会学部】
(学部・学科の目的)
社会学部に、社会学科を置く。
社会学科では、基礎的教養としての社会学的知見を理解し、常識にとらわれない社会学的なものの見方ができ、独創的な企画力をもった、人間性豊かな自立した市民、職業人を育成することを目指すものである。現代社会が直面する重要な問題、課題を実践的に学び、現代の社会と文化のあり方を追求し、新しい人間と社会のあり方を構築することは今日の社会的要請である。このため、社会学の各専門分野にわたり学生に学ばせ、人間社会に対する優しさと厳しさをあわせ持つ健全な人間社会の構成員として活躍する人材の育成を目的とする。
設置学科の目的
社会学科
【社会学部】
(学部・学科の目的)
社会学部に、社会学科を置く。
社会学科では、基礎的教養としての社会学的知見を理解し、常識にとらわれない社会学的なものの見方ができ、独創的な企画力をもった、人間性豊かな自立した市民、職業人を育成することを目指すものである。現代社会が直面する重要な問題、課題を実践的に学び、現代の社会と文化のあり方を追求し、新しい人間と社会のあり方を構築することは今日の社会的要請である。このため、社会学の各専門分野にわたり学生に学ばせ、人間社会に対する優しさと厳しさをあわせ持つ健全な人間社会の構成員として活躍する人材の育成を目的とする。
3つの方針
(概要)
社会学は、社会のすべてが研究対象。「社会と人」「人と人」の関係について考えるのが社会学の学びです。その学びから豊かな人間性と社会性を支える広い教養を身につけ、課題につていての社会学的な考察と、社会における自分の役割の自覚、社会学の知をもって地域や社会に参加していくことができるような人材を養成することが目標です。
大学の学びに必要な基礎学力としての能力(知識・理解)、物事を多面的かつ論理的に考察することができ(思考・判断)、自分の考えを的確に表現する能力(表現)。社会、人間、文化、自然などにかかわる諸問題に深い関心を持ち、社会に貢献する意欲と関わり(関心・意欲)、対話を通して相互理解に努めようとする態度(態度)。以上の意欲と能力のある入学者を求めます。
社会学は、すべての社会現象が研究対象となるので、国語、地理歴史、公民、数学、理科、外国語などの科目についての知識とそれらの内容を理解していることが必要です。文化や社会環境、人間関係を学ぶには地理歴史や理科の知識が必要です。文章を理解し、正確なコミュニケーションのためには国語や外国語の知識とその運用能力が必要です。
カリキュラム・ポリシー、教育目標の概要は以下の通りです。
1. 予測できない状況のなかでも考え抜き困難を切り開く力を身につけている。
2. 21 世紀の社会で活躍できる知力と生涯学び続ける力を身につけている。
3. 社会と人のつながりを常に認識し協働できる力を身につけている。
4. 社会に求められる自己研鑽と行動力を身につけている。
5. 教養力・専門的能力と社会人基礎力を発揮して働き続ける力がある。
社会学部の教育
目標達成のために次のカリキュラムを編成します。
1.1年の新入生演習とコミュニケーション演習から2年の基礎演習、3年の専門演習、4年次の卒論演習に至る4年間一貫した小集団教育
2. 大学の学びへの移行のための初年次教育と教養教育
3. 専門科目として5 つのプログラムを編成。社会を見つめ、社会現象への考察を深めていくなかで、教育目標に掲げた学士カを育みます。学びの集大成として卒業論文は必修です。
4. 初年次に始まるキャリア教育と一人ひとりの学生に届くキャリア・サポートによって、全ての学生の卒業後の進路を保障するために全力を尽くします。
(概要)
知識・理解
1.社会の成員であるという責任をともなった広い教養を身につけている。
2.基礎的な社会学の学問内容及び方法を理解している。
3.地域や社会に参加していくための社会学の知を身につけている。
思考・判断
4.自ら設定した課題について、社会学の基礎的な研究方法を用いて考察することができる。
5.自らが提起した問題や関心事に従って、独創的な企画を考えることができる。
6.社会の問題に対して自分なりの解決策を立てることができる。
関心・意欲・態度
7.現代社会の諸相や人間の行動への関心を持って社会全般について考えることができる。
8.所属する組織や地域における自らの役割を自覚することができる。
9.人間の幸福や健康に積極的に関与することができる。
技能・表現
10.他者の声に耳を傾け、自分の考えを言葉・文章・身体表現によって的確に伝えることができる。
11.社会学を学ぶことによって、自分の生き方を見出し、自らのキャリアデザインを構築することができる。
12.表現コミュニケーションを通じて文化の独自性を伝えることができる。